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恥じらいのない女50人からの共同生活
面白く楽しい生活でした
別段目的のない女の共同生活
親たちは何を期待してここに入れたのか
技術を身に着けてこれで生きていくと
考えたものはいただろうか?
で、本当に生きられたものは数人だったと思う
私たち18歳の女の子たちには
無縁な考え方だったと思います
これで生きるということは家事作業は難しい
家事作業で手を荒れさせたら仕事はできない
それほど、この指先は大切になります
和裁とはそんなものだと教えられました
で、50人は寮生で、
通ってくるものを合わせると200人からの生徒でした
私たち寮生の生活はいろんな人たちで楽しいものでした
ここに一人知り合いの娘さんがいて楽しかったのです
女優に例えるといました
スタイル抜群で縫いてとしては一番でした
和裁を知らない人にはわからない世界なので説明はやめておきます
が、私は瞬くもせずに見とれていたことは覚えています
自分にはできない技だと思いました
運針さえできない自分には遥か宇宙の技でした
しかしできたのです
練習のたまものでした
と言ってもただ縫えたというだけです
そんな生活の中で寮生は50人が2班に分かれて自炊です
これが大変でした
一日幾らの範囲の献立を考えることと
昼食の1時間の昼休憩での用意と片付けです
簡単で予算内となれない制約の下でのメニューは難しいものでした
で、肝心な女50人の恐るべき生活です
恥じらい?これはなくなります
どのように?
皆さんの想像通りです
絶対、外れませんので自由に考えてください
その50人は15歳から21歳くらいの女というか
少女です
口をあいたままの生活でした
面白い?親たちの期待の斜め上をやって暮らしていたのです
こんな経験もいいかななんて思ったものです
これを振り返ってみると
私はここで終生の友と出会ったのです
多感な少女から女に脱皮するときの出会いは
どれだけ年齢を重ねてもいいものです
どんなに環境が変化してもどんな話もできるものです
彼女100歳まで生きるといいます
私を看取ってくれるそうです
この話をサラッと言えるのです
矢張り、18歳から数年一緒に暮らしたことは
此処で味わった人間関係の凄まじさがあったのです
口を開いたきりになったり、
の経験はいつまでも心に残る思い出でした
最後までお付き合いいただきありがとうございました
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