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彼女は深淵をのぞき、魔物と目が合う、わたしはその日から、目覚めたのかもしれない

せんぱん、とんでもないやらかしをした、わたしは、元来面倒くさがりの、早合点の、暗躍したがりのたち、なのだが、それとは関係なく、かなしき阿呆でもある。
以下の通りである。

金曜、小競り合いのような出来事が家庭で起こったため不和、残業で遅くなりご飯もつくってないため、もういい、外食だ!といっても、家族は浮かない顔と怪訝な顔しており、お金ないからバイトしてんのに、外食だ!とのたまうのは本末転倒、しかし、打破するために、気分を変えてというのと、もう、つくるの気力なかったのと、で、徒歩3分のファミレスへむかう。
お金のことを心配させないため、「お母さんがあんたたちのために貯めたお金を使うから大丈夫だよ」というと、年長の家族の顔が曇る。「それ使っていいの、そもそも」
なさけ。将来の自分に金の無心。あわれ

だって、百円玉が十数枚と、500円くらいだけなんだも。規模ちっさ。でも、なかったはずのお金だと思って、だからたまらないし、計画ないし~と思って出発。

て、ともかく、ついた。

このファミレスには、家庭で崇めたてまつっている、海外のアイドルの、ダンス&ビジュアル担当であるメンバーの一人にスタイルと髪型と、骨格が瓜二つの、アルバイト男性が勤めているのを先日発見し、(ということは先日も無駄遣いしておった。もっともらしい理由はあるが割愛)

年少者の家族にも是非目撃してもらいたいと思ったのだが、生憎、今日は出勤日ではなかった。かわりに、猫型配膳機器が、ホールをうろついてら。

で、なるたけ、一人千円以内で足を出さない予算組を強要し、タッチパネルで注文。

この店舗はすごい。
推しのバイトはいなかったけど、世界的人気の韓国の超有名グループの、ビジュアル担当に似たアルバイトのスタッフもいるのだ。
だから、くるたび「あ、テテ通ったよ~」とみんなで興奮していた。

料理も届き、不和が少しずつ薄まる、だから、おなかがすいているのは本当によくないね。

ブロッコリーの方舟っていうメニューがうますぎて、たぶん素揚げしたブロッコリーを、オーブンで焼いて、マヨネーズと、和風のたれをかけているんだけど、美味でまねしようともくろみル。


帰るころには、みんなで減量しよう!がんばろう!って、ポテトフライとか食べてる矛盾に蓋をしつつ、楽しく帰宅。

さて到着、アイスを食べよう~となり、わたしも、通勤着から部屋着に着替えようと思った。でも、なんか、上の服だけ脱ぎたくなくて、面倒で、ズボンはごわごわするし脱いで、部屋着のズボン的なものは見当たらなかった。

だから、寝巻きにしている、半袖のロングワンピースを、逆さまに履いて、そでの部分に足を通した。それから、座ってアイスを食べた。パさルムの新作が、宅配で届いていた。みんなで推しの動画をみて考察したり新たな発見をして、和やかなひとときを過ごしていた。

ふと、思い立ち、わたしは、パジャマを逆さに着用して、本来の用途とは違うという、面白さを家族に伝えたくなり、

「お母さんさー、パジャマこうやってはいてみたんだよね~」

と、袖から足を通している自分の姿を見せようと開脚した。

袖と袖との間に、首を通すための大穴が空いていることは、このときのわたしの意識下になかったのだ。

見せたあと沈黙があった。

「ごめん、今、見えちゃった。○○がでていた」


わたしは、え!嘘!ごめん!てか、穴空いてるよね!ごめん、ごめん!

平謝りした。

「あとさぁ、○○も見えちゃった……」とばつの悪そうににがわらいする年長者の顔と、推しのうつしい姿が画面に大写しになっている。

年少の家族が、「何が見えたの何が見えたの?

と無邪気にたずねる、わたしはかねて、無邪気の反対が有邪気だと思っている。

ともかく、水着のゾーンは相手に見せないルールなのに、自ら開脚し、おのれの恥部をさらし、ふがいない金曜日を過ごした。

「そういう服って、病院に入院してるとき便利だよね。その穴から、服脱がないでトイレに行けるでしょ」

みたいな話しに発展して、肛門の病院ではそのような形状の衣類があるとかないとか話して、夜が更けていった。以上

わたしは、弁明した、「穴があるって意識してたら、見せなかったよー、見せてたら痴女だよー」
すると、「ちじょって何?」と、たずねられたけど、
「おんなのちかん」
とわたしは答えて、今更ながらこの回答であっているのか、気になっている。

画像はうちの玄関である。

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