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【実家じまい】神棚と庭のお稲荷さん

こちらの記事で書いた、祖父母宅を空き家バンクに登録して売却した話。

祖父母宅を売却するにあたって困ったのが、母屋の神棚と庭のお稲荷さんの社(やしろ)。困った…という言い方は神様に失礼かもしれないが。
昔は商売をしていた家なので、お稲荷さんをまつる小さな赤い社が庭にあったのである。祖父が存命で、元気だったころは京都の神社まで行って、毎年お札を受けていたと聞いたことがある。私が小さいころも、祖父母宅に行くと「まず内神(うちがみ)様に挨拶しておいで」と言われ、手を合わせていたのを思い出す。
祖父が他界してからは、札はそのままで、家の空気の入れ替えで訪れた際に周りを掃除する程度だった。
家を売却するにあたり、こういう宗教的なものが庭にあると相手も困ってしまうかな?と思い、何とかしなければ…と悩み始めたのだった。

稲荷を潰すと祟る?

上記のように、祖父母も京都まで行ってお札を受けてくる程度には信心深かったので、「稲荷を潰すと祟られる」というような話を祖父母か両親から聞かされて育っていた。粗末にしないで大切にしなさい、と。
なので、撤去するにあたり、どうしたものかと頭を抱えることになった。
しかし、管理できない家にそのまま置いておくことも粗末にしていることになるのでは?と思ったし、家の持ち主が変わるのであれば、それこそケジメというか、きちんとした手続きを踏んだほうがいいかな、と考えた。

神社に相談

祖父母宅のある地域の神社に相談したところ、「魂抜き」という形で祈願をしていただけることになった。
あわせて母屋の神棚についても、神棚納めの祈願をしてもらえることになった。

祈願当日

神社の神職の方に自宅に来てもらい、小さな祭壇を作り、お供物をして祈願をした。
神棚や社にあったお札は回収していただき、神社でお焚き上げしていただけるとのことだった。
自宅を守っていてくれた神様に失礼のないように手続きをすることができて、気持ち的にもスッキリできてよかったと思う。

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