好きなことば
モヤモヤした時に思い出すことばがある。
益田ミリ先生作、すーちゃんの恋。
その中で、すーちゃんが色々あって前職を退職したことを今の上司に「私、逃げ出したんです」って話す。
するとその上司が、
「そんなの今はいいのよ、それでよかったって思う生き方をすれば、なんともないのよ」
「言葉にしばられず、そのまま受け止めればいいの」「『逃げた』じゃなく『辞めた』、それだけのことよ」
と伝えている。
この場面が私はすごく印象に残っていて、特に後者のことばを事あるごとに思い出し、心を立て直している。
モヤモヤする時ってたいてい、きっかけとなる出来事に付随する他者からの評価を勝手に思い込んで、それにより凹んだり後悔したり不安になったりするように思う。
すーちゃんでいえば、『退職』というただの出来事が色んなバイアスがかかることで『逃げた』になっているが、そんなの取っ払って
「退職した。ただそれだけのこと。それ以上でも以下でもないひとつの事実」
と解釈すればなんてことして消化できるように思う。
どうしても人は無意識に想像力をはたらかせてしまう。深読みをしたり行間を読んだり。
人とコミュニケーションを取るうえでそういったことが必要な場面も大いにあるが、あまり頭でっかちに考えすぎないように引き算しながら日々消化していくことも、前進するために必要に思う。
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モヤッたら、起きた出来事に付随する情報をなるべく削ぎ落としてシンプルにとらえて、「ただそれだけのこと、それ以上でも以下でもない」と唱えてみる。
意外と、自分を苦しめてるのは自分の妄想だったりすることも。。