希少なまぐろの尾肉使用、ちょっと贅沢「ツナマヨ」缶詰
この週末は青森へ行き、何箇所かの道の駅や直売所を回った。
夫と私は旅先で食材やお菓子のみならず、当地らしさを感じる缶詰や調味料、レトルトカレー等を買って帰るのが好き。それらの売り場も必ずチェックする。行きよりも随分と重たくなった鞄をなんとか抱えて帰り、戦利品をつまみにワインで打ち上げするところまでが遠征の楽しみなのである。
そんな今回の購入品の中で、どうしても気になったので買ったこと自体に後悔はないものの、「しまった青森産じゃなかった……」というのがこれ。
ツナ缶ではなく「ツナマヨ」缶。
初めて見た。マヨネーズは酸を使って作られるので、マヨごと入れると缶を腐食してしまいそう。故に初めて見るが、わざわざそこをクリアしてまで開発された商品ならば、味にも相応のこだわりと自信があるはずだ。どんな味付けなのかとても気になって、買わずにはいられなかった。
いかにも美味しそうな説明文。が、まぐろの尾肉と書かれた時点で気付くべきだった。
そう、まぐろの尾肉加工と言ったら東北では石巻である。近々その辺りへ行く予定はないため、今回買えて良かったけれど、なんとなく負けた気がすることは否めない。できれば宮城で買いたかった…。
まあ、ともかく気を取り直して打ち上げ準備。
遠征帰りであまりに雑然としていて現場写真はお見せできないが、青森で買って来た大きなおむすびや味噌味のから揚げ、最近漬けた漬物等と一緒にこのツナマヨ缶も並べ、のせて食べたら美味しいかときゅうりを薄切りにし、なんとなく食べたくなりそうで8枚切り食パンも出してみる(とても合いました。敢えてトーストせず、そのまま合わせるのをおすすめ)。
この記述からも雑然ぶりが伝わろうかというものだ。
それでは開缶。
おお…思ったほど油っこそうではない。しっとりと鮪にマヨ分がなじんで美味しそう。箸でもスプーンでもすくえる程度の柔らかさで、そのままでも、きゅうりやパンにのせても美味しい。茹でじゃがいもに混ぜてポテサラにしても間違いなく美味しい。味は一般的なツナマヨよりもまろやかで、塩気も酸味も立たない上手な味付け。最も運動量が多く、コラーゲンも豊富な尾肉だけあってリッチな感じも十分あり、ご馳走缶として私は好き。480円は高過ぎないと思う。イタリア式のトンナートソースとして、茹でた仔牛肉や鶏肉にのせてみても良いかも。そういう感じのちょっとおしゃれな味です。量も多過ぎず少な過ぎず、ちょうど良いくらい。
この夜食べ切れなかった分は翌日夫のお弁当用のツナマヨおにぎりにしてみた。油が染み出すのではと少々心配だったため、大葉で挟んで具にしたところ、いたく好評。米にももちろんなじむ味で、もしかしたら焼きおにぎりにした方が美味しかったかもしれない。或いは炙った油揚げや厚揚げにのせても美味しそうだし、ピッツァの具にも良いだろう。食いしん坊の私の勘から言って、春巻きの具にしたらかなり美味しいと思う。
つまり香ばしさを加えるとぐっと美味しくなる味。味に癖がないのでアレンジも効く。ひと缶あると便利な缶詰。買ってみてよかった。
私は缶詰ジャンルも好きで、美味しいご当地缶詰には目がない(いやまあ、目のない食べ物が私には多々あるのですが)。先日の「氷見ージョ」缶も美味しかったけれど、東北でも美味しいご当地缶を見つけられてよかった。
サンドイッチももちろん美味しい。おすすめです!