見出し画像

【家の傾斜とメンテ】密な関係

「家の傾斜」と聞くと
ビー玉コロコロ……。連想されると
思いますが、イメージ優先先走りは
これもまたどうかと思います。


傾斜がなぜ起きてくるか、を
専門業者も一般の方も分け隔てなく
ある程度まで知識として
知っておくことは重要です!


そこで、家の傾斜について、
できるだけわかりやすくお話しながら
家のメンテと密に関係していることを
知っていただきたいです!

●柱の組み合わせで作られる家の場合

例えれば、家には何十本もの柱(=人)が
24時間365日「組み体操」をしているような
状態で歳を重ねていきます。



人と同じように、柱も年月で歳をとります。
自然老化です。
雨漏りすれば人と同じように濡れ、
濡れ続ければカビも生え、腐って行きます。



加えて、外から力のストレス…例えば、
『揺れ・風・雨・雪』のプレッシャーを
受け続けながら、1人ではなく
組体操全体でバランスとりながら
頑張るので、歳とともにゆがみが生じてきます。


歪みが現れやすいのは
力が大きくかかりやすい柱です。



柱が…プルプルしているか?
流石にわかりませんが、どこか負担が大きい
柱たちを周りのみんなが支えあい
負担を分散しながらみんなで頑張っている
イメージに表現できます。
インスペクションで、家の傾斜計測を
続けていると、本当に実感するんですよ!




新築当初からゆがみがあるのはまずいです。


筋肉の付き方のバランスがされていない家、
又は
バランスを法律で義務付けていない時代の家、
必要な部位に必要なサイズの骨がない家、
はたまた…関節が弱い家の場合などは……
経年で外力を受け続けるとゆがみが
『傾斜』として現れやすくなります。

家に現れる「ゆがみ」が…
・老化相応のゆがみなのか?
・雨漏りなどで一部怪我や病気の影響なのか?
・体幹が偏っているのか?
・間取りに対して筋肉や骨が一部、弱いのか?
・それ以外なのか?

私の場合は、このような表現で
調べた結果をアドバイスするようにしています。




部分的に大きな傾斜が現れるのは、例えば…
組体操している一部の柱くんの
負担が大きすぎて脱臼しそうになっていたり、
骨折までしなくても曲がっていたり、
毎年負担がかかり腰が曲がっていたり、
します。


雨漏りで風邪をこじらせている柱に
誰も気づかず放置され、腐って重い病気に
なってしまい、その柱が力を負担できなくなり
周辺が持ちこたえながら傾斜で現れる場合も
あります。


雨漏りによる経年ゆがみは…
屋根や外壁などのメンテナンスがされていれば
防げます。シロアリに食べられないよう
メンテナンスしていくだけで柱たちは
老化はしても、必要最低限、組体操し続ける
環境を維持できます。



家が生まれた時、耐震性がどの位強いかも
大事です。一方では同じくらい
経年メンテナンスがどれだけ耐震性に
大きく関わっているか………
インスペクションをしながら体感する
ことができます!

いいなと思ったら応援しよう!