フラッシュカードについての私見
こんにちは、AsianSTです!
今回は
『フラッシュカードについての私見』
をテーマにお届けします!😊
フラッシュカードは賛否両論あると思いますが
皆さんはどのようにお考えでしょうか?
言葉の教室、児童発達支援、療育など
フラッシュカードを取り入れているところは
少なくないようです
私がこれからお話することはあくまで
私の考え(私見)です
フラッシュカードをお子さんの療育あるいは言語教育に
取り入れるか否か判断をする際の参考としてお考え下さい😊
では、そもそもですが
フラッシュカードとはどのようなものでしょうか🤔??
指導する講師によっても多少の表現の違いはあるようですが
まとめてみると
”情報を瞬時に記憶させる方法”
と言えるかと思います
文字が読めない乳幼児期から開始でき
狙いとしては
「大量の情報を脳にインプットする」
または
「右脳の力を引き出す」
こととされています
基本的なやり方は以下の通りです
①母親(あるいは先生)がカードの束を用意する
👇
②1秒以内のスピードでカードの名前を言いながら
カードをみせる
👇
③ ②をカードの束が終わるまで連続的に行う
このやり方の狙いとしては、無意識のうちに
カード全体を瞬時に捉えざるを得ない流れに
するということです
素早くカードをめくっていくため脳の理解は
追いついていきません
つまり
考えることができないので理性のブロックが外れて
右脳に直接入ることにより
「大量の情報を脳に入れることができる」
というのが大きな目的のようです
ここからは私の考えになりますが
私の答えは明白です😊
「言語訓練を行う時にフラッシュカードは使いますか?」
と聞かれれば
「使いません」
と答えます
「言語発達を促進するために(遊びや療育に取り入れるため)
にフラッシュカードを使いますか?」
と聞かれてもやはり
「使いません」
と答えます
また、私が使わなくても
デイサービスの職員さんなどが言語発達を促す取り組みとして
フラッシュカードの使用について相談されたとしても
すすめる考えはありません
では、その理由についてです
人間がどのように言葉の概念(意味)を獲得していくのか
という観点から考えてみます
まず言葉の意味とは何だと思われますか?
絵カードの裏に書いてある文字とお考えの方も
おられるかもしれません
それも間違いではありません
しかしそれは言葉の意味の一部に過ぎません
では
概念とはどのように形成されていくのでしょうか?
実は非常に深く、難しい理論も含むので
ここではできるだけ簡略化してお伝えします
(私自身もすべてを理解できている訳ではありません)
概念はその人の経験によって築き上げられていきます
たとえば
車の概念というものを考えてみます
「運転する」「走る」「スピードが出る」
など一般的に誰もがイメージされるものがあります
しかし
人によっては「かっこいい」、と言う人もいれば
「エンジン音がうるさい」、あるいは
「排気ガスの嫌な匂い」
「ぶつかったら危険」
というものをイメージする人もいるかと思います
概念とは
単なる絵カードの裏に書いてある文字ではなく
その人が経験してきたすべてのことから作り上げられるもの
です
「車」と聞くと
その人がこれまで経験してきて作り上げられた概念があるので
車にまつわる様々なことをイメージできる
とも言えます
フラッシュカードに戻ります
フラッシュカードで大量の情報をインプットできるといっても
受け身で、意識化できないスピードで行われる訳です
そこには、能動性は働かず
情動も、感覚も、身体も使うことがありません
繰り返しになりますが
言葉の意味は単に絵カードに書かれたものではなく
生きている心や身体や感覚などによる体験を
重ねていくことで抽象化されるものです
(その人にとっての概念になる)
私はフラッシュカードそのものを
非難する考えはありません
言語発達に使うかと言われれば使わないと考えるだけです
しかしこれが言語発達ではなく、違う用途で使用
するのであれば私もまた違った考えになるかもしれません
それでは今回はそろそろこの辺にしようかと思います
この記事が参考になったと思った方はいいね
あるいはフォローいただけると大変励みになります‼💪🏼
それでは今回も最後までお読みいただき
ありがとうございましたm( _ _ )m
また次回お会いしましょう(*^▽^*)!