241、失恋
最近のぼくの生活といえば、は~っ。荒れてる。
近くにゴミ箱があって、それを願わくば、もし許されるのなら、カーンッ!!!と蹴飛ばしてやりたいくらいの気分だ。
わけもわからず、イライラきて、そのイライラを押さえる方法も知らなくて、なにかに当たり散らしたい気分。
失恋や、夢に破れたことを、他のひとの責任にしたことはないが、もう、いっそうのこと、誰かの責任にできるのなら、一方的に責めたくりたい。
おまえのせいだ!おまえのせいだ!ただ、ただ、おまえが悪い!と。
要は、誰の責任でもなく、自分の責任にされるのに、腹が立って、たまらない。
周りのやつらは、自分の責任であっても、簡単にぼくのせいにしてくるくせに。
はっ!!こんな世の中、もう、付き合ってらんねー!!と毎晩、くだまいて、布団のなかにもぐるのだ。
こんなんでいいのか。いいわけない。焦る。焦る。だんだん、イライラしてくる。その繰り返し。
失恋っつったって、ぼくは、結局、告白もできてないし、一回も、デートもできてない。ただ、世の中の流れに従った。それのどこが悪いっていうの??
やれることはやったつもりだけど、けど、実のところなにもできてなくて、そのひとは、そんなぼくに興味すら抱かなくて。
ああ。腹が立つ。
自業自得だ。
と、結局のところ、そうなるのだろう。
あー!!なんだか、また、イライラしてきた!
近くに、ゴミ箱ないか、探す。
ゴミ箱を、いつの日か、カーンッ!と蹴飛ばしてやるのだ。
憧れのあのひとのように。
かのぼくの、憧れのひとは、若いころ、ムカつくとそこらへんにあるゴミ箱を、ただわけもなく、蹴飛ばしていたという。
決して、見習ってはいけないこと。
でも、こう、イライラしてちゃ、仕方ない。ゴミ箱の一つや、二つ、蹴飛ばしたい。
あのひとも、そんな気分だったんだろうか。
いや、わからない。
とにかく、あのひとが、ゴミ箱を蹴飛ばしていたというのなら、ぼくも、真似をしようか?
あのひとに、少しでも、近づけるかも......
なーんて、考えながら、今日も終わっていく。夢にも近づけない。恋も叶わない、ぼくは、とぼとぼと一人、この公園を去っていくことだろう。あ。この文、公園で書いてたんです。最近、公園のベンチに座って、文を考えるのが好きでしてね。
さ、帰ろ。