朝の10分作文✏️私のブレイクスルー体験
私のそれは、小学三年生の時だった。
三年生になって新しく担任となった先生が、
毎朝本授業の前の習慣として
一人に一枚、四百字詰めの原稿用紙を配り
十分間作文をする、と言い出した時
当時全く作文が書けなかった私にとって
とても嫌だなと思った。
毎朝お題が出され、
時には自由とされたこともあった。
だけれども、作文が大の苦手だった私は、
最初はタイトルと年、組、名前を
書いてしまった後、
二・三行しか書けない日が続いた。
良くて半分枡目を埋められれば
良い方だった。
十分経てば、下記途中でも回収。
そんな有様でも先生は怒らなかった。
ところがしばらくたったある朝、
それは起きた。
スラ〜っと勝手に手が原稿用紙を
埋めていくのである。
あの時の驚きと言ったら
他に今まで経験がない。
今でも先生には感謝している。