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地産地消と山口食彩店 海無し市美祢市での最適解は山の幸

【地産地消と山口食彩店】

地産地消が叫ばれ始めた頃、山口にも認定制度ができた。『やまぐち食彩店』だ。団体客に対応している店舗での登録は極端に少なかったが、弊社ではこの登録を目指すこととなった。

ちょうどその頃、毒入り餃子の事件が起こったりと、食の安全、安心を揺るがす事態が多く発生した。安心を提供するために、地域の食材を使用してお客様をもてなそうと考えた。

食品メーカーから取っていた米を美東町農家から仕入れるよう変更し、はなっこりーや虹鱒、美東ごぼう、長州どりなどを使用したメニューを作った。麺飯類は100%の山口県産が求められるため、麺類はほとんどこの括りには入らないのだが、秋吉台の麓でいい米が取れているのは助かった。

山口県産にこだわる内容だが、観光地に位置する安富屋は秋吉台地域の食材を使用して観光客に楽しんでもらう方向だ。そのため、やまぐち食彩店に認定された後も美祢市という括りに力を入れることになる。

山口県に住む者なら知る人は多いが、他県から来る人の認識がないのが美祢市の土地の(位置の)特徴だ。
風の強い日、天気予報では
「美祢市を除く全市に波浪警報が出ております」
と伝える。いちいち全ての市の名前を読み上げない。美祢市以外の市は全て海に面しており、山口県で美祢市のみ、海無し市となっている。

美祢市にこだわることは、山の幸にこだわるということ。他県から山口を訪れる人は旅館などでさんざん海の幸を食べてくるので、山の幸に力を入れた方が(まぁ地味ではあるが)料理内容も被らない。美東ごぼうを中心に、地域ブランドを大切にしていく活動を継続していく。

また、令和に入った今ではこの活動には別の意味も加わる。美祢市や山口県内の食材を使用することは配送にかかるCO2排出の削減。SDGsへの取り組みだ。(結果オーライ)

写真は・・・地産地消を表すいい写真が手元になかったので、美祢産の猪の写真(地産)だが、山に返したよ。消費してないよ(not地消)

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