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おみやげ『ごぼう麺』商品企画⑧ 風が吹いている
美祢市観光アドバイザー 國重友美
ごぼう麺をリリースしてすぐ(2010年)、美祢市の観光アドバイザーに書家の『國重友美』さんが就任された(後に大河ドラマ『花燃ゆ』の題字を担当されたことでより一層の脚光を浴びる書家)。
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その國重友美さんと、西村和彦さんがはなまるマーケットという番組のおめざ(ゲスト持参の手土産)にごぼう麺を選んでくださり、スタジオ実食。初めてこのような番組に取り上げられて焦ったことを覚えている。
その後、イベント出店の話などもあり、今までにやったことのない仕事内容が立て続けに押し寄せてきた。しかしこれに関しては実は乗り気ではなかった。
安富屋は革新的な会社とは言えず、わりと保守的で冒険をしない方だと思う。『石橋はたたいて壊す』感じ。そのおかげで、変なものに手を出さなかったから今があるといった感じの歴史だが、そのためか新しいことには特に慎重になる。
そんな中、来店された國重友美さんから、
「風が吹いている。乗ったほうがいい」
という言葉をいただいた。この言葉を信じて麺茹で機を購入(初めは猶予がなかったので小郡駅弁当さんに麺をで機を借りた)、イベント出店などを始めた。
その結果、自店舗のみでは出会えなかった人たちとの交流ができ、イベント出展は大変ではあるが、楽しみな仕事となった(コロナ禍を経て、キッチンカーの大量発生からこの仕事はなくなりつつあるが)。
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また、風は吹いているのは事実で、その年のはなまるマーケットおめざランキング年間4位。司会の薬丸くんが実食、トップ10で弊社ごぼう麺のみに
「これ美味しい!」
と発言したことから、番組の最中に問い合わせのメールや電話が殺到した(1日中電話が鳴り続けた)。これを皮切りに各種メディアで紹介され、インターネット投票の『やまぐち美食コレクション』西部エリア麺部門1位などなど、実績を積んでいった。
本当に風は吹いていた。
チャンスを掴むかどうかの決定権がこちらにあったことを、國重友美さんは教えてくれた。思えば國重友美さんが美祢観光アドバイザーになったのがこの時期だったことも含めて強い風が吹いていた。
安富屋のフロントには、國重友美さんの書が飾られている。社長が個展で購入してきたものだ。
観光地だから、旅行者が訪れる場所だから、
『travel+旅』
それと、喫茶コーナーには
『Smile+笑』
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どちらも素晴らしい書であり、安富屋に来たらこの書が見れる。ごぼう麺を食べて、素晴らしい書を眺めたついでに秋芳洞に入ってみてはいかがだろうか
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