見出し画像

自分を追い込まないことができなかった

自分はなぜここまで頑張ってきたのか。
なぜ上へ上へと自分をけしかけてきたのか。
その理由を考えていると、あることが浮かんだ。

※一部過激な表現があります。あくまで個人的思考であり正しい正しくないはありません。自身の思考を書いた方が全体として伝わりやすいと判断し記載してます。

自分は、自分を追い込まないことが
できないんじゃないか。


振り返れば幼い頃からずっと、自分を追い込んできたと思う。
小学生のテストは基本100点を目指す。
通知表はオールAを目指す。
中学高校は試験の校内順位トップ10を目指す。
大学時代もあくまで学業優先。
上位5%に入り奨学金も貰った。
またコミュニケーションスキル向上という明確な目的を掲げてサークルにも参加。苦手な飲みや大人数での集まりに積極的に参加し社会人生活に備えた。
入社後も、会社が掲げる中期経営計画に賛同。
自らをその象徴的な社員となるべく行動し
会社からは評価された。
敵も作った。
会社だけでなく社会の中でもトップを行くため
様々な自己啓発本を読み漁り、
海外移住の可能性も考え外国語も学び、
常に「生き残り」を意識した生活を送った。

これからの時代は勝ち組負け組が明確になる。
今はそこまで表に現れなくても、30年後には
はっきりとした格差となり、それは人生の質にも
関わるレベルになる。
知ったもん勝ち、やったもん勝ちが加速度的に
進む社会で、今の生活水準を保ち、向上させていくには相当な努力が必要である。死ぬまで新たなことを学び続け、複数の仕事を掛け持ち、他人も国をも頼らず自助努力で生きていく。その為には経済力も欠かせない。
だから自分を追い込む。心が壊れそうでもそんなの知らない。心が壊れてでも今努力しないと将来負け組となる。負け組となれば極論貧困になり、孤独死し、その亡骸すら処理してもらえない。嘘のようであるがおそらくそういう時代はやってくる。だから頑張れ。感情は捨てろ。心は捨てろ。
何でも合理的に判断し、行動する。
多少の不正は構わない。
やらないとやられてしまう。
サバイバルな時代を強者としてなんとか生き抜こう。

そうやって、生きていた。
そしたら、転んじゃった。

地獄に自ら進み泣きながら歩んできた


追い込み症候群だね。
もはや、追い込まない生活が想像できない。
体調崩して、色々なアドバイスをもらう。
無理しすぎ。考え過ぎ。極端過ぎ。
もっとゆったり生きても大丈夫だよ。って。
自分でも生き方変えたいな、なんて思ってる。
けど、
例えばゆるく生きていくなんて、
ど、どうすんの?
はたまた現状維持とか、
もう、それはどういう状態なのか
イメージすらできない。
常に何かを目指し、何かに追われ、
そして、
何かを殺してきた。
だから、今更自分らしくとか、のんびりとか、
楽に、とか、楽しく、とか、もう意味がわからない。それはどういう状態なのか。

いや、理屈では分かるよ。ただ、それを実行するとなると、もう、毎日の生活の中で10分おきぐらいにフリーズすると思う。これは考え過ぎか?とか、今頑張り過ぎてるか?とか。

なんだったらマリオネットになりたい。
自分らしく生きる方法を教えてくれる
「人形使い」に、1年間365日24時間
操ってもらいたい。仕事もプライベートも全部。
そうじゃないと本当にわからないのだ。

結局、幼い頃に植え付けられた成績第一主義と、
現代社会が抱える先行き不安が結び付き、
30を超えた今でも自分で自分を追い込む生き方しかできなくなっているのだろう。きっと。

それは、社会や頭いい奴の思う壺なんだと思う。
教育によって、言われたことに忠実なロボットを
大量生産し、そいつらが社会に出たら企業の利益追及の為の駒として使いまくる。そんで壊れたら捨てる。

そのロボット、駒に、俺はなっているんだと思う。受け身のままでは嫌だ。だからそこから抜け出して「使う側」になろうと頑張っていた。頑張っていたけど、そこまでの能力も無さそうだ。

(ただこれからは人がいなくなる。
そしたら壊れた駒もうまく使わないと
企業はやっていけないんだよ?
それに気づいてる?)

ちょっと脱線したけど。
たぶんこうした気質というか性格というか
生育環境が、今の自分の精神不安に繋がっていると思った。やっかいな人格だ。

ただ、被害者みたいに言ってたら、それこそ負け組だ。そんな構図が分かってるなら、それを踏まえてどう生きていくかだ。いや、そもそも勝ち負けの構図なんて無いのか。そうであればこんな楽なことはない。ただ、残念ながらあるとは思う。その中で、いかに自分に出来る範囲でより良く生きていくか。トップは目指さなくていいのだ。ただ、なるべく豊かに生きる方でありたい。心も経済も。それは希望であり、誰しも持つ権利があると思う。その為にも、自分の特性と向き合って、それと折り合いをつけることが大切だろう。自分の柄に合った生き方を確立していく。

まだまだ模索は続きそうだ。

いいなと思ったら応援しよう!