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久しぶりに行った病院の待合風景

救急外来の翌日、予約されたので病院の一般外来の受診に行く。
ほとんど病院とは縁遠かったので、診察券を持ったまま、何処に出したらいいものかとキョロキョロ。
入り口付近に案内カウンターらしき所を見つけ、カウンター前に立ってる女性に訪ねる事にする。
診察券を出すとこちらへと誘導される。
自動受付らしく、機械に診察券を入れると私の診察の予約票が出て来た。
予約票には予約時間、医師の名前、総合診療科の受付番号が記載されてる。
素晴らしい!ちゃんと昨夜の予約内容が反映されてる。世の中いつの間にか進化してる。次に予約票を総合診療科の受付に出すよう教えてもらう。
受付に予約票を出すと、しばらくしてから名前を呼ばれ、黄色のファイルに挟まれたカルテらしき物をもらって、総合診療科の診療室の待合に移動する。

診療室が3部屋あって、その前の狭い片廊下に長椅子が置いてある。
数人座ってる中で、私は女性の隣を選んで座る。女性は右脚を左脚に乗せ足を組んで、携帯をいじりながら座ってる。
しばらくして誰かの名前が呼ばれると、車椅子の男性が息子さんらしき人に車椅子を押してもらって、私の前を通過するようなので、長椅子から立ち上がって道を開ける。
この廊下幅は長椅子の幅を引くと、70センチも無い。車椅子の幅が60センチ前後なので、診療室にカーブして入るには大変そうだ。私の隣の女性はちょうど車椅子の男性が呼ばれた診療室の前に座っている。車椅子が通ろうとしても、組んだ脚を下ろそうともしない。
車椅子を押してる男性がすいませんと頭を下げて、女性の前を通りにくそうに診療室に入って行った。
少々イラッとする。脚を下げただけでも
廊下幅は少しでも広くなって通りやすくなったはず。でもこの女性は知らん顔して、脚を組んだまま携帯をいじっていた。人が困っていようがお構いなしという態度。これから加速する高齢化社会で、こんな若者ばかりになれば、高齢者は邪魔者扱いにされ、手助けも期待出来ず、よぼよぼと自ら行動するしかないのかもしれない。この先、せちがない世の中が待ってるのだろうか。
あんただっていつかは年寄りになるし、車椅子が必要になるかもしれないんだよ。少しは気を使え!と、老婆心から女性につぶやきたくなる。

それから30分後呼ばれて診察室に入る。
ここはアナログで先生自ら患者の名前を呼んで診察室へ案内をする。
結局、2度目に採られた血液検査も異常無く、原因不明の高熱だったようだ。
医師から「熱がある時どうされてましたか。」と聞かれたので、5日間絶食して水分を十分とっていたと言うと「水分取ってれば大丈夫ですよ。薬も入りませんね。」と言われ、問診だけで終了だった。別に来なくても良かったかも。
何十年振りに取ったレントゲン写真も見れたしまあ良かったかも。
見事に背骨、胸骨が真っ白に写っていた。所見では何も無かった。

総合診療科の受付に戻り、医療点数の計算をされるのかまた待つ事になる。
受付と診療室の間に広い空間があり、その中央に島のように待合の椅子が置かれている。中央の椅子に座ると、受付側を通る人、診察室側を通る人と、左右両方向の行き交う人が見れる。
車椅子に乗って、誰かに押されて通って行く人も多い。おじいさんが乗っていれば、おばあさんが押している。おばあさんが乗っていれば、おじいさんが押している。比較的若い男性が車椅子に乗っていれば、奥さんらしき人が後ろから押している。
仕事がら健康相談を受ける事があるが、その時良く出てくる話が、奥さんが自分は健康志向で普段から食事に気を付けいるが、主人は食べたい物を食べると言い張って、結局健康診断の値が良くないそうだ。それでも奥さんの注意をご主人は聞こうとしないので、医師の言われるままに薬を飲んでるそうだ。
結局どちらかが健康で無くなり、極端な話で車椅子生活になれば、どちらかが車椅子を押すようになる。やはり、夫婦話し合って健康を維持しないと、将来は寂しい結果になってしまいそうだ。
いつまでも元気でいられるよう、二人三脚で健康志向を目指す努力を若いうちからした方がいいと改めて思った。
人間ウォッチングをしていると、いろいろ考えさせられる。

やっと最終支払いに。
これも自動支払い機で290円の支払い。昨日の救急外来の60分の1の支払い金額だった。へえー。
出口に向かうと、車椅子のおじいさんをおばあさんが押している。迎えに来た息子さんに早くと急がされ、なかなか思うように動けないおじいさんが怒って、息子さん目がけて杖を振り上げている。
将来は息子のお世話になる事もあるのかな?いや、ならないようにいろいろ今から考えておかないといけないかも。
やっと病院の出口から出て外の空気を吸う。久々の病院で、いろんな気付きをもらった。とりあえず私は何も無かったのだが、自己診断では長年の睡眠不足が原因だと思う。いっぱい寝ようと!

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