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ビタミンCとがん

いろいろ調べものをしていたところ、ビタミンCががんを死滅させる文献が出てきたので、記事にしてみました。

ビタミンCの主な働きを2つ復習しますと、

1)活性酸素を除去する働き

ビタミンCは水溶性で、熱や光で壊れやすい性質を持っており、活性酸素を除去する働きがあるので、基本的にがんや動脈硬化、老化現象など活性酸素を生む疾患などを減弱できる能力を持っています。
試験管レベルのがん細胞には効くことは、研究者では周知の事実のようです。しかし、ヒトの経口試験ではイマイチみたい。

2)コラーゲン生成に必要

コラーゲン生成に必要で、コラーゲンが多い部位、皮膚、靱帯、骨、血管の形成維持には欠かせません。
不足すると、出血しやすくなる(壊血病になる)。
血管を補強している裏打ち繊維コラーゲンが形成されなくなる、つまり血管外皮が弱くなるので、高血圧とか重なれば出血するのでしょう。

日常の健康維持にはおよそ70mg/日あれば足りるそうですが、余裕を見て100mg/日の摂取が推奨されているようです。

私はこの記事を見て、1000mg/日摂るようにしました。

発見した研究事例

その活性酸素の働きです。
見つけたサイトによると、ヒト膵臓癌を皮下に移植したマウスに、ビタミン Cを経口投与するとがん細胞が死滅したそうです。
同じ研究者は試験管レベルのヒト膵臓癌がん細胞に、ビタミンC を与えてみたら、がん細胞内に活性酸素が増加し、細胞死を誘導していることが判明したそうです。
このがん細胞はオートファジー経由で死滅したそうですが、どんな意味があるのかは勉強不足で分かりません。

Pubmedに要約があります。 Pubmedはアメリカ国立医学図書館が運営している文献データベースです。和訳できるブラウザが良いかも。

ヒト膵臓癌細胞におけるアスコルビン酸誘導細胞死のメカニズム:Bcl-2、ベクリン1、オートファジーの役割 - PubMed (nih.gov)


個人的見解

「経口摂取で強く効いた」ってあります。
動物も酸っぱいものを自ら口に入れるってことはしないと仮定するなら、ビタミンC摂取量が多くないことが示唆されます。
それで「強く効いた」なら、ヒトの経口摂取でも期待できるように思えます。
どうなのでしょう?

細胞レベルでは「がんに効く」と言うのは多くの研究者も納得しているそうですが、実験動物やヒトでの経口摂取では結果が出ないことが多いようです。

現在、がんに対してビタミンCの効果を研究している他の研究者もいるので、そのうちまた何かわかるでしょう。

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