閑話休題「遠い日の温もり」
ようやく日差しに暖かさが感じられるようになるこの時期になると、いつも思い出すのが「縁側の温もり」です。
これは田舎の古民家育ちの特権かもしれませんね。
風も無い穏やかな晴れの日に、陽が差す縁側でボーッと過ごす時間の豊かさを何と表現すればいいでしょうか。
縁側の床が太陽で温められて独特な木の香りが漂う中、飽きること無く眼前に広がる山や田んぼなどの風景を眺めていた子供時代でした。
祖母や母が畑仕事から帰ってくるのを遠目に見ながら何も考えずに過ごした時間でした。
時々、雀や名前も知らない小さな鳥が足下あたりにやって来ると、ちょっと話しかけてみたりもしました。
そんな時、逃げるでも無く首をちょっとかしげてこっちを見る鳥たちがとても可愛かったです。
そんな日々から随分時間が経ち、今では都会で暮らす毎日です。
私たちはもっと自然と一体に暮らす生活を目指すべきだったのではと、
ついつい思ってしまう今日この頃です。
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