男性ホルモンによる身体の変化
僕は元々女の子で生まれ現在男性として生活しているトランスジェンダーです。
今回の記事では男性ホルモンを注射することで体や精神にどんな変化があったか書いていこうと思います。
僕が男性ホルモン治療を始めたのは20歳の時、現在31歳なので11年目になります。
通常男性ホルモン注射は病院に通い打ってもらうのですが3週間に1回のペースで打つので通うのがしんどいです。
僕は、自己注射を許可している病院を見つけてそこで注射器セットを購入し、自己管理しています。
男性ホルモンは筋肉注射なので血管に打つ必要はありません。筋肉から吸収されていきます。
なので、難しい技術は必要ありません。
では早速写真と共に振り返っていきます。
顔が丸っこく、ぽっちゃりでした。
ちなみに体重は68KGありました。
ホルモンの影響で顔、背中にニキビが大量発生しました。
あまり変わってませんが、ニキビが前より増えました。
ニキビがあまりにひどいので、皮膚科に通って薬もらい始めました。
思春期のニキビボロボロの肌みたいな感じで、人と会うのが嫌でした。
少しずつニキビが落ち着いてきて自然と体が筋肉質になりました。
髭もうっすら産毛みたいなのが生え始めたころです。
あごひげが段々濃くなってきました。
ダイエットの為水泳を始め、徐々に体重が落ちていきました。
治療前と比べると運動すればするだけ筋肉がついたり、生理が止まった事で空腹で爆食いすることがなくなりました。
写真でもわかるくらい髭が生えてきました。
ダイエットに成功して68キロから59キロになり、顔の骨格もまん丸じゃなくなりました。
胸を取る手術をしたので、水着になることができました。
すこしリバウンドしました。
少しずつ髭が濃くなり、顔が脂っぽくなりました。自分では気が付きませんでしたが、姉に部屋が男臭くなったねと言われました。
子宮、卵巣を摘出する手術を受けたので、男性ホルモンを打たなくても生理は来なくなりました。体の中でホルモンを作れなくなったので男性ホルモンを打ち続けなければ更年期障害のような症状が出てくるようになりました。
オーストラリアに来たばっかりの時です。
髭の成長はストップしました。
生える部分はもみあげからあごひげ、口ひげ
外人のようにほっぺたには生えませんでした。
1番髭が長いときです。10カ月以上伸ばしてみました。
骨格、脂肪のつき方ホルモン打ち始めと比べるとかなり変わっています。
5年目とあまり変わっていませんが、髪の毛がどんどん細くなり、薄毛になってきた気がしました。頭皮は女性ホルモンで形成されているので男性ホルモンを注射すると髪の毛が薄くなってきやすいです。
個人差があるので、薄毛にならない人もいます。
7年目以降は大きな変化はなく、髭が生えるスピードが早くなった気がするのと、髭が生える範囲が広がった気がします。
では、ホルモン治療の変化をまとめます。
男性ホルモンを打つと
①生理が止まる
②髭、体毛が濃くなる
③筋肉がつきやすくなる
④性欲があがる
⑤顔が脂っぽくなる
⑥声が低くなる
⑦薄毛になりやすい(個人差があります。)
子宮、卵巣摘出手術をした後は、体の中でホルモンを作れない体になったので男性ホルモンを打ち続ければ更年期障害のような症状が現れます。これも、個人差がありますが僕が1番感じるのはホットフラッシュという症状です。
急に体が熱くなり汗が止まらなくなることがあります。30秒から1分でその症状は治りますが、1日に10回以上きたりするとしんどいです。
3週間に1回のペースで男性ホルモンを注射しますが、3週間経つ前にホットフラッシュがくる時もあります。
また、鬱っぽくなるのもあります。
更年期鬱があるのでそれに近いかと思いますが、ネガティブ思考になる、ベットから出たくない、なにもしたくない、人と会いたくない、死にたいみたいな気持ちになる時があります。大体1,2日で治ります。
僕は、あー、男性ホルモンもうそろそろ打たないといけないサインだな
ホルモンが足りなくなって鬱っぽくなってるんだなと考えるようにしています。
最後まで読んで頂きありがとうございました
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