見出し画像

考える力を鍛える!「具体」と「抽象」を行き来する思考法

細谷功『具体と抽象』要約

本のテーマ

この本は、物事を「具体的」に考えることと「抽象的」に考えることの違いを学び、それをどう使うかを教えてくれる内容です。日常生活や仕事で問題を解決する力をつけたい人に向けて、わかりやすく説明されています。

具体と抽象の違い

•具体とは、目に見えるものや具体的な事例のことです。たとえば、「リンゴ」「イヌ」「昨日の夕ご飯」といった、はっきりとわかることが具体的です。

•抽象とは、物事の共通点や大きな考え方をまとめたものです。たとえば、「果物」「動物」「食事」といった形で、似たものをまとめる考え方です。

具体と抽象は、どちらも大切です。具体だけだと全体を理解しにくくなり、抽象だけだと現実感がなくなってしまうからです。この本では、両方をバランスよく使う方法を学びます。

抽象的に考える力が大切な理由

抽象的に考える力は、物事をより深く理解するのに役立ちます。たとえば、具体的な失敗を「この失敗の原因は何だろう?」と考えたり、同じ間違いを繰り返さないように「失敗のパターンは?」と考えることが抽象化の力です。これを使えば、次の行動を変えたり、成長することができます。

抽象と具体を行き来する大切さ

この本では、抽象と具体を「階段」のように考えます。

1. 具体からスタートする(今の問題や事例を見る)。

2. 抽象化して、大きな考え方やパターンを見つける。


3. その考えをもとに、また具体的な行動や解決方法を考える。

たとえば:
•具体:「部屋が散らかっている」
•抽象:「なぜ部屋は散らかるのか?」「片づけのルールがないからかもしれない」

•具体:「毎日10分だけ片づける時間を作る」

このように、具体から抽象、そしてまた具体へと進むことで、より効果的に問題を解決できるのです。

具体と抽象を使う例

仕事の場合
会議で、「売り上げが下がっている」という問題が出たとします。このとき、「何が原因か?」を考えると、
•具体:「この商品が売れない」
•抽象:「お客様のニーズが変わったのでは?」

•具体:「新しい商品を開発する」「マーケティングを変える」

具体と抽象を行き来すると、よりよいアイデアが出やすくなります。

日常生活の場合
家族とケンカしたときも、
•具体:「なんでこう言ったの?」
•抽象:「相手がどう感じたのか?」「自分の伝え方はどうだったか?」

•具体:「次は落ち着いて話す」

このように考えることで、次に活かせるヒントが見えてきます。

抽象度を上げすぎるとどうなる?

抽象的に考える力は便利ですが、上げすぎると逆に迷ってしまうこともあります。たとえば、具体的な問題を放置して「もっと良い方法があるはず」と考えすぎると、行動に移せなくなってしまいます。具体と抽象のバランスをとることが重要です。

この本から学べること

•具体と抽象を使い分けることで、問題解決の幅が広がる。
•抽象化の力を鍛えると、深い考え方が身につく。
•具体から抽象、抽象から具体へと行き来するのが大事。

日々の仕事や生活で、この考え方を意識することで、物事をもっとスムーズに進められるようになるでしょう。

まとめ

この本は、「どうすれば物事を深く理解し、解決できるか」をわかりやすく教えてくれる一冊です。難しい考え方に見えますが、具体と抽象を行き来するコツをつかめば、誰でも応用できます。この考え方を日常に取り入れてみてください!

いいなと思ったら応援しよう!