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指導要領にかえってくる

 教師の一番の仕事である授業。日々、膨大な業務に追われる毎日ではありますが、夏休みに入って余裕ができ、授業について考える時間を確保することができます。今回は、国語科の学習指導案を先生方と考えたときに感じたことをまとめてみます。

国語の学習を考える

 毎日必ずある国語の学習。私の勤める学校で扱っている教科書は、物語や説明文、書くことなどの大きな単元や、漢字や詩・短歌などの小さな単元があります。今回の研修では物語文の指導案を単元計画から考えました。

単元計画

 物語文で研究授業を行うことになりましたが、授業をしてくださる先生の指導案、さっそく指導時数にぶつかりました。その教材は教科書では6時間で扱われていますが、研究授業となると、どうしても「時数足りなくない?」と…。通常であれば指導書に書かれてある時数で、駆け足で進めてしまうところですが、研究授業となると内容が盛りだくさんになってしまい、どうしてもたりません。


時数調整すれば…と思ってたんですけどね、言えませんでした。

本時

 単元計画で内容がぱんぱんということは、もちろん本時もぱんぱんでした。あれもこれもと内容があるせいで、45分では間に合いません。間に合ったとしても、主眼の達成度、つまり子どもたちは分かるだろうか、こちらの思いだけで目の前の子どもに合っているのだろうか、ということを考えると、やはり内容をすっきりさせなければなりません。どうしようとみなさん悩んでいました。


欠かせないものを埋めてから

 私はまだまだ若手の部類に入るので、あまり思ったことを言えませんでしたので、ここにまとめてみます…。

 私自身の考えですが、基本的に大きなものを埋めてから、その隙間を小さなもので埋めていくイメージで単元を考えます。

 ですので、最初に見ておくべきは指導要領なのかなと思いました。指導要領の該当学年の読むことについては最低限、確認が必要ですかね。むしろ、ベースである指導要領を達成するための方法としてスタートします。目的と手段が分からなくならないようにしなければなりません。これが大きいもの、最初にうめるものだと思います。また、研究授業ですので、次に来るのが研究のテーマだと思います。



 そして、最初にぶつかった単元計画です。正直、軽重をつけて時数を調整すれば良いのにと思ってしまいました。他に考えが及びませんでした…。

 また、丁寧に進めるという意識が強かったため、初読の感想を交流したり、場面ごとに1時間使って指導をしたりする計画でした。もちろん足りません。(学年や教材によって変わります。)

 やっぱり指導要領に戻ってきて、「達成するためにこの活動は必要な手段なのか」という点で考えなければと思いました。



 指導要領という大きなものを埋めることができたら、次に達成するための手段を考えていきます。ここで様々な活動が考えられるのかもしれません。担任の個性が出てくる部分ですかね。ただ、達成するための活動は量より質を重視した方が良いのかなと考えています。



 あとは発問や板書計画になってくるんですかね。実際、ここでもかなり時間を使ってしまいますよね。発問にも種類があったり、構造的な板書であったりと、まだまだ考えなければならないことが多いですね。今回の研修はここまでたどり着きませんでした。



まとめ

 よく聞く言葉ですが、教科書を教えるのでなく、教科書で教えることが意識できたら良いなと思います。また、今回まとめてみたことが、次はさらに深まっていると嬉しいですね。努力が必要ですね。どんどん聞いて、学んでいこうと思います

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