【読書】僕につばさがあった頃
サンリオの「いちご新聞」に寄せられた、子供たちが書いた詩を集めた詩集。
古本屋さんで100円だった。
クリエイターが「子供のような作品を作りたい」という意味がよくわかった。
純粋なんだもん。
純粋に、自分の心の中をそのまま言葉にしている。
自分の心以外のものに左右されていないんだ。
大人になると、
「もっと綺麗に見せよう」「こうした方がウケがいいかな」「あの人はこっちのほうが好きだから」
などと、他人からの評価を気にして純粋な自分だけの作品が作れなくなりがちだ。
それが大人になるということ、なのかもしれないけれど。
以下、本書から引用。
「僕の体の中には、ほんとうは、昔、子供しか住んでいなかったんだ。────ところがある日、何かのきっかけで、大人の種が入り込んできた。きっとこの大人菌は、それに冒された大人達から感染したんだろう。────他のみんなはどうかというと、僕と同じに少しずつ大人菌に冒されて、結局、子供が負ける訳。」
うわああ〜その通りだ。
だけど立派な大人ばかりの社会で、子供の感性を持ち続けるのは、きっと難しい。
だけど私も自分の中のこどもを否定したくない。純粋な感性で自分の心の内だけを書き綴っていきたい。
そこにちょっとの大人の自尊心や傲慢があってもいい、完全に大人と決別しなくてもいい。
いつでも意識すればこどもの自分が寄り添っていてくれるように、
そんな「こども大人」でいたいものです。
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