映画いつかの君にもわかること
5月に、SKID ROWが来日公演を行うらしい。
去年アルバムをリリースしていた事も知らなかったし、ボーカルが大好きなセバスチャン・バックじゃなくなって四半世紀も経つらしい。
前回のジャパンツアーが1995年。
アルバムで言うと「Subhuman Race」の頃だった。実はこの時、まさかまさかの私の故郷、鹿児島でもライブがあった。
当時高3だった私はたいした勉強もしていなかったけど受験生というだけで親の反対にあい
泣く泣く行くのを諦めた。
小・中学校の同級生で一番の親友だったリュウジは高校で1年間アメリカに留学していたので
その時まだ2年生。地元のCDショップに徹夜で並んだ彼は見事に1列目のど真ん中のチケットをゲットした。そして迎えた当日。リュウジはライブの途中から興奮のあまり上半身裸になり大暴れ。
保守的な当時の鹿児島のホールではありえない最前列でヘドバンしているリュウジをセバスチャンが見つけると、まさかのステージに上がって来いと手招き。結果、二人は肩を組んで1本のマイクで叫ぶという僥倖が。
…となぜ、現場にも行ってもいない私がさも見ていたかのように書けるかというとそれは見たからだ。
当時深夜に放送されていた「ぱじゃま倶楽部」という鹿児島のローカル音楽番組内でライブの模様が特集されて正にその場面が放送されたのだ。
たまたまビデオに撮っていた私は文字通り、擦れ切れるほど巻き戻しては友達の勇姿を誇らしい気持ちで観ていた。それが今から28年前の話。
小さい頃からとにかく目立つことが好きで、カリスマ性があってエンタメあふれる男だったリュウジが突如、脳腫瘍に侵されあっという間に亡くなったのが今から12年前。33歳という若さでこの世を去ってしまい、残された一人娘はまだ小さかったなあ。
窓拭き清掃員として働く33歳のジョンは若くして不治の病を患い、残された余命はあとわずか。シングルファーザーとして男手ひとつで4歳のマイケルを育ててきた彼は、養子縁組の手続きを行い、息子の“新しい親”を探し始める。理想の家族を求め、何組もの“家族候補”と面会をするが、人生最大の決断を前に進むべき道を見失ってしまう。果たして息子にとって最良の未来とは何か…。
イタリアの名匠「ウベルト・パゾリーニ」監督の最新作。
マイケル役のダニエルの天才子役っぷりがとにかく凄い。甘えてる感じ、愁いを帯びた感じ、
子供なりに何かを感じとっている表情などビックリするぐらいにナチュラルで驚く。
説明セリフとか余計な注釈がない感じも好き。
淡々と物語が進んでいくドキュメンタリーみたいなドライな空気が逆に身につまされる。
イタリア、ルーマニア、イギリスの共同制作というのも面白い。
映画「いつかの君にもわかること」は
明日2月17日から全国順次公開
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