15年間の副業と学びの変遷④結婚相談編
こんにちは。たなゆうです。
長年の会社員生活を卒業し、独立するにあたり自己紹介もかねて今までやってきた事をアウトプットしております。
はじめに
ここまでの話はこちら。この記事は4本目です。いろんなことをやってきたので、長編で恐縮ですが、もし読んで頂けたらとても嬉しいです。
過去3記事をざっくり言うと、
①2005年~2010年、住宅の営業の経験から『もっと人の望みを引き出し最適なサポートをしたい』と考え『心』を学ぶ→独立も考えたが、もっと『実社会』を学ぶ必要を感じ、本業に注力
②2013年~、結婚を機に不動産のプロ夫婦として友人にホームカウンセリングを開始。深いニーズと家を結びつける事に価値を感じたが、少人数にしか提供できずもっと多くの人に役立つ方法を模索
③2015年、世界を知るエミさんとの出会いを機に、民泊を開始。私にとっての不動産の意味が『暮らす家』から『あらゆる喜びを生み出す場』に広がる。『人の幸せに繋がることをしたい』という想いを再確認。
長い時間軸の中で取り組んできた副業たちですが、実践してある程度成果が見えるまではやれたと思います。
2016年時点のステータス
本業:1人目育休明け→商品企画・ブランディング
複業:結婚相談所運営
第一子が保育園に入れるかドキドキしつつ、民泊をクローズし、4月からはこれからフルタイムで会社に復帰するというタイミングです。
原風景的なもの
①2005年~2010年頃、個人向けカウンセリング・コーチングをしていた時
当時の相談内容として『パートナーが欲しい』という悩みも多く受け、うまくいかない原因に対しての『自己変容』をサポートする事はできました。
一方で『出会いがない』という事に対しては応援する事くらいしかできず、すごく素敵な人なのに『婚活を頑張っても上手くいかない』『もうあきらめる』みたいな発言を聞く事もあり、自分の無力さに心がチクリと痛む場面が多々ありました。
②夫の婚活体験談
彼は『家族を持つ』事への想いが強く、長い時間をかけてお見合いパーティーに多数参加。その数200回以上にのぼり、結婚相談所にも登録したが上手くいかなかった話を結婚前に聞いていました。
世にある『婚活サービス』の価値と課題を『利用者目線』で知ることができ、前述の『婚活をあきらめる』と言っていた方達の状況も理解できました。
③2013年以降、ホームカウンセリング時
夫婦の信頼関係があり、互いを尊重しながら『理想の暮らし』を話し合えるご家族に沢山出会いました。夫婦それぞれが相手をリスペクトし、『違い』も受け止めながら『自立した個』として認め合う関係は、人生を豊かにしてくれると改めて実感しました。
結婚することがゴールではなく、その先をどう生きるかがとても大事だと、私自身も家族運営を通して日々感じています。
家探しもそうですが、『縁』にまつわるものは100%思い通りの結果がでるものではありません。それでも、自分なりの希望を描き、これから先の長い人生を見据えて『今』行動する事にはとても価値があり、尊いものだと思っています。
なので夫の『婚活を頑張っていた話』は『=モテない話ネタ』のように揶揄されていたのを目にしたこともありましたが、私としては『自分が望む未来に向けて能動的に行動した話』として、尊敬をもって聞いていました。
使い過ぎ家計の見直し
2015年末。
これまで結婚や出産に伴う『臨時出費』や、海外視察や民泊運営等の経費を『投資』だと言いながらどんどんお金を使っていた我が家。育休があけるタイミングだし、大体やりたい事もやってきたのでこれを機にお金の見直しをすることにしました。
相談中、友人でもあるライフプランナー小林さんとの雑談の中で
・彼が元メイクアップアーティストだったこと
・女性はメイクで写真の印象も大きく変わる
という話から『いやいや、女性だけじゃなくて男性もすごく変わるんです!』と、夫が当時のお見合い写真を出してきました。
↓写真はこちら
※確かに実物とはだいぶ違いあり。
奇跡の1枚に変えてから『お見合いの申込みが殺到した』という話から、結婚相談所の仕組みの話になり、説明のために色々検索していると
加盟店募集
という表記を見つけました。『…え、加盟店になれるの??』と顔を見合わせ、その勢いで色々と調べました。
結婚相談所プロジェクト始動
それから年が明け、当時0歳の娘を抱っこしながら日本結婚相談所連盟の研修に参加し、あっという間に結婚相談所プロジェクトを始動することになりました。
今まで多数相談を受けながらも解決できずにいた『出会い』の部分もサポートできるようになるなんて、私にとっては願ってもない機会。
一方、『これからはお金も堅実に貯めよう』という想いで相談し、後日小林さんからライフプランの提案を頂くタイミングで百数十万円の加盟金を払うと告白をする私。
小林さんの驚いた顔は忘れられませんが、彼はその後も様々な面で協力してくれました。
会社にバレずに副業で稼ぐ方法なんていくらでもあると思うのですが、その後ろめたさが嫌で勝手に作った自分ルールにのっとり『収益を出さない』『宣伝しない』というスタンスは通します。私がこの投資の先に得たいものは、今回も『お金』ではなさそうです。
とにもかくにも口座残高が我が家史上最低額を記録する中、スタートした結婚相談所プロジェクト。屋号は家系図を表す『FAMIRY TREE』にしました。
当時のこの名刺を持っておられる方がいたら、とても稀有な存在です。
宣伝やSNSでの発信も一切せず、ひたすら身近な方に想いを語り続ける日々。
モニターとして協力してくれた友人を皮切りに、友人のご兄弟、ご親戚、友人の友人などをご紹介いただき着実にプロジェクトは進んでいきました。
人生に大きな影響を及ぼす『結婚』という深いテーマを扱うにあたり、私を信頼して『大切な人』が『大切な人』を紹介してくれる。本当に有り難く、サポートにも熱が入ります。
その人それぞれの想いを聞き、時には婚活市場のビジネスモデルを徹底解説した上で、その『活用法』を伝えたりもしながら『マインドセット』『フォルムセット』『伝わるプロフィール』『伝わる写真』など、信頼できるプロと共に個別にカスタマイズしたサポートをしました。
そんな中、この取り組みは書籍にも紹介していただきました。
『大切な人の大切な人』が望みを叶え、パートナーに出会えてご結婚されることは至福の喜びです。今年も素敵な年始のご挨拶を頂きました。
逆に、『年齢的に』とか、『周囲の空気』から結婚したほうが良い気がするけど自分は前向きになれずモヤモヤするという方もサポートし、お試しで活動した結果『自分は結婚にこだわらない生き方が良い』と明確な意思に気づけたケースもありました。
モヤモヤする時間を最短に抑え『自分の選択』に自信を持って『結婚にこだわらない』と決めたら、結果違う場所で出会いがあったり。今がどうであっても、何が起こるかは本当にわかりません。
人生をその実態どおりの長い時間軸で捉えると、現状は望みとちょっと違うかもしれない。それでも今できる行動を起こし、その時々で『最良の選択ができる』ことが大切だと思っているので、人によっては『結婚しない』選択も『別々の道』を選ぶことも、その人のベストであればサポートする。ちょっと変わった結婚相談所でした。
ある程度人数制限はしていたものの、フルタイムの本業に加え家事育児をこなしながらの相談所プロジェクトを4年続け、サポートしていた方が全員ご成婚されたのを機に、一旦お休みしたのが2020年2月。その間には第二子出産もありました。
本当に落ち着きのない日々ですが、やりたいのだから仕方ないです。
結婚相談所プロジェクトで得たもの
専門分野として持っている不動産にもつながる、『結婚』をテーマにサポート出来たことで、感じた想いは以下の通りです。
①想いの深掘りや自己変容だけでなく、実際に『出会いの機会をつくる』というソリューションを提供できたことがとにかくうれしかった。
②アプリやパーティー、相談所など様々な『出会いの機会』が世の中にあり、その特性やビジネスモデルを徹底リサーチ&把握することができた。
③『出会う機会』を作ってくれるサービスは充実しているが、あくまで『今現在の条件』が優先されたり、多くの人と会う必要があったり、選ばれるために『婚活用の自分』を演出する必要があったりするのも事実。心理的負担が大きく婚活疲れも生まれている。
④今あるサービスは活用しつつ、もっと心理的負担を減らし、前向きに進める仕組みを作れないか考えたい。
相談所をお休みする時、会社での仕事は『新規事業開発』でした。
個人の深いニーズに向き合う活動をしながら企業として新たな価値提供を模索する日々は、私にとって大きな転機の序章となりました。
逃げてきた事への課題感
こっそり副業で稼いでいるのは罪悪感がわいて嫌だし、かといってやりたい事は実践したい。そんな想いで設けた『収益を出さない』という自分ルールですが、それはある意味『本気で仕事にすることからの逃げ』でもありました。
個人としても企業人としてもある程度実績を積んできた中で、今後私が人や社会の役に立つためには、個人でも稼ぎ『継続する力が必要』だと思うようになっていたし、貯金と時間を削りつつ『やれる範囲でやる』というのも限界があります。
また、会社員である事を言い訳に、一切発信もせずアナログなご縁のみで活動してきた事にも課題感がありました。
そんな中迎えた2020年5月。コロナの影響で子供たちの保育園も閉園となり、仕事もはかどらず、生活のすべてが混沌とした私の目に飛び込んできたのがこちら。
学ぶ、創る、稼ぐ。
まるで私の為の講座のようです。色々と悩んだ結果、本業にも役立つだろうと考え受講を決意します。
次回予告
次回はコンテンツプロデュースを学び、独立を選択するまでのお話です。長々と続きました自己紹介noteは次回で完結する予定ですので、どうかお付き合い頂けますと幸いです。
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