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『自分を諦めない』ということ

ここ最近、いくつか重要な選択を迫られるようなことがあり、感情を揺さぶられる場面が多くありました。

考えて考えて、『こっちの方がいいかな・・』と決めたはずなのに、なぜかすごく悲しい気持ちになることも。

その感情が湧いてくるのはどんな時だったかと振り返ってみると、『本当はやりたくないけど、多分こっちを選んだほうが良いだろうな・・』と考えていたとき。

その裏には、『本当はこうしたいけど、そちらを選ぶ権利が自分にはない』と心の奥で感じているようなときでした。

可能性は無限に広がっているのに、自分で勝手に諦める。

その状態になったとき、頭では納得しているようでも心の奥は本当に辛く悲しく、胸騒ぎに溢れていました。

安全策を取る。妥協する。諦める。

ある程度大人になると、そんな選択をせざるを得ない場面も多々あるし、そのほうが賢いという事もたくさんあります。

でもその度に『自分自身にちょっと失望する』みたいな経験を積み、今では極力『そちら側を選びたくない』と思うようにりました。

この、『自分で自分を諦める』ということのダメージは相当なもの。

今日はついついそのような選択をしてしまう女性の背中を押し、勇気づけたいという想いで本まで出した友人『ゆうこちゃん』の話をしたいと思います。


私の友人、ゆうこちゃんの話

今から10年以上前の話。

カウンセリングやコーチングを本格的に学び始め、20名ほどで構成されるスクールに通っていたころ。

ゆうこちゃんと私は同期生たちの中でも比較的若めのメンバーで、『Wゆうこ』という愛称をいただき日々学びに勤しんでいました。

当時の私は、後に正社員登用され15年もお世話になることになる不動産会社の嘱託職員で、マンションの営業や販売受託の法人営業担当。

リーマンショックの影響で不動産業界は大変な不況となり、業界全体が混沌とした中、仕事に余裕が生まれた私はそれまでにも学んでいたコーチングを本格的に学びプロとして独立することを目指して会社との契約を週3日勤務に変更。

その前年は歩合制の営業でなかなかの所得を得ていたので税金が高い中、さらに勤務日数を減らしたことで驚くほど手取りは減少。

それでもトータルで数百万になるのではないかというような金額と膨大な時間をかけ、5年ほどカウンセリングやNLP、コーチングなどを真剣に学び、人をサポートすることを副業的に続けていました。

一方当時のゆうこちゃんは、とある都市の地方公務員。

その安定した職で得たお金と時間を惜しみなく使い、新幹線で東京まで毎回学びに来るような真剣さ。

実践トレーニングから始まり、トレーナーになるための技術習得、さらにはコーチを養成するスクールを運営するスキルまで。

東京や広島など全国あちこちの講座や合宿など、2年ほど共に学んだ同志であり、付かず離れず長い間お互いを応援する関係でした。

『人をサポートしたい』という想いがある人は大抵そうだと思うのですが、自分自身がそのサポートを求めたいと感じるような当事者として、悩んだ経験を持ちます。

私もゆうこちゃんも例外ではなく、対人援助のスキルを身につけるために自分自身に深く潜って振り返る経験を繰り返し、涙を流すことも多かった。そんなふうに『過去の自分のような人をサポートしたい』というような想いを源泉に、努力を重ねていたように思います。

長い期間の学びを終え、ゆうこちゃんは市役所を辞めプロコーチとして独立し、さらに経験を積むため渡米。

私はというと、学び、実践を積んだ結果『コーチングのスキルを使って仕事をするのではなく、この価値を”コーチングを知らない人”にも届けられるよう一般社会で生かせる道を模索したい』と願い、会社の仕事に注力することに。

後に正社員として登用していただきながらも、さまざまなチャレンジをしていく想いの根幹となった経験です。

別々の道を歩んでからの話

当時は『ライフワークで生きる』みたいなことが流行り始めていて、特にそのような思考が強い人たちの近くに身を置いていた私は『結局そのまま会社員を続ける』という選択を、あまりかっこよくないようにも感じていました。

それでも私は自分の選択を信じて日々がむしゃらに仕事をしていた頃。

ゆうこちゃんが帰国し、東京へ拠点を移しブログなどを立ち上げる彼女の活躍はとても眩しくみえました。

その数年後には私が結婚することになり、夫とゆうこちゃんが同郷という事もあって、その頃には地元に戻っていた彼女と再会する機会も増加。

常に新しいビジネスにチャレンジし、東京からご両親がいる地元に戻ってもオンラインで仕事し、大活躍・・・しているように見えていた彼女がその当時、独立したものの4年間も鳴かず飛ばずで苦労し、大きな借金を抱え、地元に戻り、失意の底にいたという話を知るのは彼女の書籍を手にした後のことでした。

”わたしは「私」を諦めない”という言葉

その後のストーリーは彼女自身も書籍やあらゆる場所で発信している通りですが、現在はビジネスを仕切り直し、成功。今は起業コンサルタントとして多くの女性たちの背中を押す活動をしています。

『たとえどん底で自分がとことん嫌になっても、決して自分を諦めない』

10年以上前に共に学んだ頃の熱意をずっと持ち続け、紆余曲折を経て真っ直ぐ取り組み続けている彼女が伝えたいことは、当時から何も変わっていない。

どん底というほどではなくても冒頭の私のような、『ふとした時にする小さな選択で、いちいち諦めている自分』に出会うことは多々あります。

そんな人をサポートするべく毎日ライブ配信や、Voicyを毎日続けている姿は本当に一生懸命で、多くの女性の背中を押しています。

来年50歳って、こんなに綺麗なんだね、と感心・・!

最近は女性起業家を支える人材を育成する事業もはじめ、多くの女性たちにチャンスを与える機会も創出しています。

本の出版を通して

そんな彼女が、この夏に出版をしました。

出版というと『声がかかってするもの』というイメージもありますが、彼女は自力で、努力をして出版にこぎつけた。

仕事の面では順調に進んでいる彼女はおそらくビジネスのことだけを考えたらそこまでする必要はないのですが、書籍を出版することで自分の声を少しでも多くの人に届け、自分の可能性を諦めない人を増やしたい。

出版にむけ何年も取り組んでいた彼女の目には常に『自分を諦めてしまう女性』の姿が浮かび、その人たちを応援したい一心のようでした。

この書籍出版までのプロセスや、これまでの道のり、女性らしい地に足のついた仕事の仕方などを必要な人に届けたいという想いで今彼女はさまざまな場所で無償で話をする活動をしています。

内容としては十分売れそうなコンテンツなのですが、根本にある想いに忠実に、多くの人に広げていく活動をしていく彼女の姿勢に感銘を受け、心から応援中。

彼女の話を聞いてみたいという方がいたら、お繋ぎしますのでぜひお声がけくださいね。

私も、最近『自分を諦めない選択』をしたので、そんな報告も兼ねて久しぶりに会いに行こうと思います。

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