栄養についての雑記
こんばんは!
ついに最近は栄養という禁断の分野の投稿をしてしまっています。
これはなぜ禁断かと言うと、医学部での勉強ではほとんどまったくと言うほど触れてこない分野だからなのです。
なので、外来におけるこの会話
「何食べれば良くなりますか」
については、テレビで出てくる様な話題や回答しか出てこないわけですね。
学会においても、一般的な専門学会で栄養の話になることはほとんどありません。それくらい栄養学と医学は今まで離れた分野で捉えられていました。
ここ最近(と言っても、自分が医者になったくらい)になって栄養の大切紗にフォーカスがあたり、病気の予防だけで無く、予後を改善させたり、術後の回復を早めたり、リハビリの効果を上げたりといったことも議論される様になりました。
そもそも年齢によって必要栄養素やエネルギー量が決められていることがおかしい。だって、同じ年齢でも体格や筋量の差はかなりありますからね。
小学校1年生であっても、体重差が倍くらい違う子もいます。それが全部同じ給食食べてたらそりゃおかしいでしょうって。大きな子は食べるのが当たり前みたいな思い込みもあります。いや、それ過剰でしょうって。
赤ちゃんの栄養はどうでしょう。ミルクをなぜ2-3時間毎に飲むか??そしてそれを必要としない子もいることも。それがなぜかは分かっていません。だってもれなくしゃべれないし伝えられないから。
欲しがるだけあげるのが正解と言われていますが、なぜ欲しがっているのかも分かっていないのにそれをあげ続けるとどうなるのか。
そしてその成分、中身もよく分かっていない。母親のおっぱいは母の摂っている栄養や体の中の組成によって中身が変わってきます。それなのに、一律同じ量を同じ時間であげていて良いのでしょうか。
多くの肥満の大人と同じく、こどももカロリーだけ取り過ぎです。好きな物を与え続け、バランスが偏っている結果です。運動をしないからではありません。必要な物を必要なだけ摂っていれば体はおそらく適正に保たれます。
母が栄養不足であれば、それをそのまま赤ちゃんに当てはめて良いのでしょうか。これからはこどもの成長や病気、様々なトラブルに対して、妊娠、出産、そして栄養などの様々な面を総合して考えて行かなければ行けませんね。
自分はそこまで細かい性格でもないし、整形外科なんて運動の事しか本当はわからないので今まで栄養について表だって話すことはありませんでした。
どちらかというと、一般人やセラピストたちが栄養をかじって話しているのを見ていて疑問を感じていました。
でもどうやらそんなわけにも行かない状況です。ちゃんと勉強をはじめます。
新しくできるクリニックには栄養士さんも参加してもらいます!
一緒に勉強していきましょう。
中川将吾
小児整形外科専門ドクター
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