ただの小児整形外科医の考える普通の腰痛の治し方

みなさんこんばんは。
腰痛について考えるお時間がやってきました。中川です。

知っての通り、小児整形外科医というだけであって腰痛の専門家ではありません。脊椎疾患とはもともとかなり縁遠い存在であり、最後に担当した脊椎手術はいつだったのか、もう思い出すことができないほどです。

小児整形外科医で脊椎の手術を行っている医師はごくごくわずかではないでしょうか。

小児の脊椎疾患というと脊柱側弯症腰椎分離症が有名です。どちらも継続した治療と支援が必要であり、きちんと対応できないと将来に後遺症を残してしまうことがあります。手術が必要になれば、脊椎外科医という専門医にお願いすることが多いです。

小児整形外科医にとっての腰痛は、遠い様でしっかりと対応しなければいけない。そんな存在です。


さて、そんな自分のところにも、整形外科という看板を掲げているだけあって毎日腰痛を主訴にした患者さんが訪れます。ギックリ腰、仕事での受傷、慢性的な痛みなど、その痛み方に関しては様々なものがありますが、伝えていることはみな同じです。



痛みを出さない動き方を覚えること




っっんじゃい、それっ!!

って、感じですが。。やはりこれにつきます。

こうすると痛いんです。これをやったら痛くなるんです。
平気で言ってきます。

そのたびに
「やらなきゃいいんじゃない?」
「できる様になるために、普段から練習すれば?」
という言葉が出そうで、出そうで、結局出てしまっています


もっと自分の身体の動きに意識を向けることができれば、痛みを出すタイミングや動き方が見えてきます。それらを知らずに回避できているのが健康な人です。意識に上らないうちに、自然と回避行動がとれているのです。

不健康な人。運動不足な人。痛みに慣れてしまった人はそれらができません。動きのパターンが少なくなり、使える筋肉が少なくなり、痛みの状況から抜け出せなくなっています。

どうすれば良いのか。どこをどうすれば痛いのかを教えてあげる必要があります。ここが医師の役割かと思っています。

腰痛にはこれが良い!
これさえやれば大丈夫!
簡単に治せる!

などと、聞こえの良いうたい文句がありますが、そういった場合も時としてあるだけで、万能薬ではありません。それで治る人、治らない人は必ずいます。


この動画もそういった目で見ていただければ良いと思います。


なんと、私。中川将吾は、3代目JSBの山下健二郎さんと、動画内で共演を果たしました。

ついにデビューです。


腰痛の専門家ではありませんが、それでもこれだけの効果を出すことができます。

なんてことはない。普段の外来で毎日やっていることです。

その人がどういった主訴で、どんな経過で、どうやったら悪くなるのか。

その組合せから適切な運動の方法(動かす場所や方向)を選んで、無理のないように実践させて動きを変化させる。

ここまでを”はじめまして”から5分で済まさなければいけません。そうしなければ次回からは選ばれないのがクリニックの外来です。


そうやって、日々感覚を研ぎ澄まして、適切な介入方法を研究しています。

後編もありますので、ぜひご覧ください。


大切なのはモーターコントロール。
痛みを出さずに、自分の最大限の力を引き出すこと。

身体が使える様になると、日常生活の豊かさが変わります。

ぜひ感動体験を味わってみてください。


では、また。

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