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おちあいろう 伊豆修善寺で文化財に泊まる

おちあいろうには、2021年の5月頃に一度宿泊しました。色々と宿泊してきた私にとって、1位、2位を争うくらい良いお宿でした。歴史に全く興味がない私ですが、建築物については興味があるため楽しめました。
文化財なのに洗練された美しさと、それでいてモダンな部分も持ち合わせた非常に面白みのあるお宿です。
気になった方はぜひ読んでみてください。

1.おちあいろうの基本情報

まず、この「おちあいろう」という名前は2つの川が落ち合う場所にあることから付けられています。実際に、お宿の裏には川が通っていてベンチも用意されているので、そこでゆったりくつろぐことができます。

さて、ここには14室の客室があり、その全てにお風呂がついています。それぞれのお部屋に個性があり、毎回違うお部屋を予約すれば楽しいのではないかと思います。
私は前回、露草というお部屋に泊まりました。露草には、唯一の曲線を描いた組み木細工がありました。今はこの曲線を描ける組み木細工職人さんは、片手で数えるほどしかいないそうです。もし、これを実際に見たい方は、「露草」を予約されるのが良いかと思います。

富士山(左)と魚を捕まえるために使う道具(右)
どちらも曲線があります。

料金について。1泊大人2人で、大体15万円前後を見ておけば間違いありません。高いですが、オールインクルーシブでお部屋の冷蔵庫にある飲み物飲み放題、ロビーにあるお酒、ジュース、お菓子なども飲み放題・食べ放題といった楽しいことだらけです。また、夕食の際に夜食をお願いしておけば、葉っぱに包んだとても立派なおにぎりも提供してくれます。

アクセスについて。ここは伊豆の修善寺にあるお宿で、都内から車で2.5時間程度かかります。電車で行かれる場合は、伊豆踊り子号に乗って、駅からは送迎をお願いできます。
おちあいろうもバレーパーキングで、綺麗に並べて車を停めてくれます。やはり高級旅館ということもあり、泊まっている車は高級車が多い印象でした。藤棚がちょうど綺麗な時期に伺ったのですが、藤棚の下にもお客さんの車が駐車されていました。

2.おちあいろうの建物について

おちあいろうでは、希望をするとチェックインの後1時間以内くらいに、建物のツアーがあります。ツアーでは、この旅館のご主人の村上さんが、詳しく歴史や建物の歴史的特徴などについて教えてくれます。
ここでもいくつかご紹介します。これから行かれる方は、先に知っているととても楽しめると思いますよ。
まずは、天井に使われている屋久杉。その木目がうずら柄に似ていることから鶉木と呼ばれています。写真の、階段部分の天井にあります。見えない写真ですみません。


次は、手吹き円筒法で作られた窓。一つひとつ職人さんが、文字通り息を吹き込みながら作るため、独特の歪みがあります。まずは、コップのような円筒を作ってから、それを一枚に広げるそうです。これが割れてしまったら、もう作ることは不可能だそう。

そして、大広間にあるこの紫檀の柱。こちらの写真でテカって見えますが、ワックスなどは一切塗っていないようです。ちなみに、直径3cmの育つのに100年かかり、こちらは直径60cmのため樹齢はおよそ2000年です。

3.お風呂について

お風呂は、各部屋の内風呂、大浴場は、男女交代制でサウナ付きの屋内風呂と、屋外風呂と、そして貸切風呂があります。
サウナの「ととのう」の方法が書いたパンフレットが各部屋にあり、サウナを十分に楽しめるようになっています。そして、貸切風呂はチェックイン後に予約をして利用します。利用時間は50分間と限りがあります。
覚えている限りでは、こちらのドライヤーも良かったと思います。
そして、ここからがおちあいろうの醍醐味だと思うのですが、大浴場に併設のロビーには、コーヒー牛乳からアサヒのビールなど様々あります。

上段左から2枚は屋内大浴場。
上段右は貸切風呂。
下段右から2枚は屋外大浴場。
下段左はお部屋内風呂。

私は、屋外大浴場が大好きで、こんなに綺麗で心の落ち着く大浴場は他に少ないのではないかと思いました。

4.お食事について

おちあいろうも、お食事に定評のあるお宿です。
そして、ここは他のお宿とは違って、実はホームページにどんなご飯が出るのか、おおよそのメニューを出してくれています。是非一度ご覧になってください。
私が伺ったのは5月の初めで、春と夏のメニューの転換期だったかと思います。

鮎や鮑、タラの芽、生のワサビ、そして黒毛和牛。
素材自体もとても高級ですが、その味付けについてもとても美味しくて、1年以上経った今でも記憶に残っています。

朝ご飯は、修善寺のお宿ならではで、ここはやはり
わさび鰹節お醤油の3点セット。

大体の高級旅館は、赤出汁で貝のお味噌汁ですが、
おちあいろうは、ズッキーニやタケノコ、トマト、タマネギなど大きくゴロゴロしたお野菜がたくさん入ったお味噌汁でした。とても面白いですよね。

5.共有スペースについて

半地下1階のような場所では、紙で作られたゲームがあったり、卓球台があるなどユニークで、しかもモダンな印象でした。

橋で川を渡ったところには、木のブランコがあり非常に遊び心満載です。
また、ラウンジには、お酒がたくさん置いてあったり、アイスやお菓子が置かれていて、飲み放題食べ放題です。
中央には暖炉があり、非常に暖かみのある空間になっています。

そのほかにも書斎があり、
さまざまな本が置いてあって非常に面白い、趣の深い空間になっていました。

6.まとめ

さまざま書きましたが、
おちあいろうは、
・文化財に興味がある人
・オールインクルーシブプランなのでお酒好きな人
・サウナ好きな人
・美食宿を探している方
このような方々におすすめなお宿だと思います。


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