「うつ」の症状から元気に回復
先日、病院で「うつ」の診断を受け、病院の投薬療法と並行してファミリーカイロに通院されていた患者さんが2週間ぶりに来院され、会社に問題なく勤務されているとの喜びのご報告をいただいた。回復するまでの治療回数を数えてみると、合計15回の施術を受けられたことになる。施術開始日から約2カ月足らずでの回復。
最初は、首や肩の症状を訴えて来院され、3回目ぐらいの施術の時に、実は病院で「うつ」の診断をされ、休職しており、一ヶ月前からずっと動悸も続いているとのことだった。病院で数種類の薬が処方されており、施術中に異常な汗をかかれていた。中間管理職の立場、チームリーダーとしての立場など様々なストレスが複雑に交差していた。また、早朝覚醒の症状や、会社近くを通るだけでも動悸がひどくなるような症状を訴えられていた。
様々なストレスパターンの中で、大切な気づきだと感じたのは、技術者としてのプライドを大切にしているという価値観が浮かび上がったことだった。潜在的に、周囲からマイナスに評価されるのではないか、という錯覚に過敏になられていたようで、その評価は他人がするのではなく、ご自分自身で今日までの功績を大切にし、自分が大事に評価してあげるという受け止め方に置き換えると、緊張パターンからリラックスパターンに切り替わった。
人それぞれに価値観があるが、価値観につながる緊張パターンはとてもパワフルであるがゆえに、症状がでやすい一方で、そこにつなげて切り替えると症状も改善しやすい。その後の施術では、他にも様々な緊張パターンが絡んでいたが、治ることに対しては自信を持たれており、治った後の未来もプラスの方向へとつなげて施術を行った。
「うつ」の症状も一夜にして生じるわけではない。数カ月から数年単位で脳が誤作動を生じさせるように学習記憶してきた積み重ねの結果である。それを治すためには、症状につながらないように再学習していけばよい。ただ、これは単に気持ちを切り替えればよいという問題ではない。症状につながる神経回路ができているので、症状につながらない健全は神経回路を作らなくてはならない。
そのために心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)が必要になる。
2010年4月24日(土)記