![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60798415/rectangle_large_type_2_ef0873ad871cd55c9ac1d2fd0a733665.jpg?width=1200)
めまいと吐き気の本当の原因
20代の女性が、ヨガのレッスン中に急にめまいと吐き気に襲われ、両手がしびれて硬直した状態になったとこと。両手の痺れや硬直感は良くなったが、めまいと吐き気が強いとのことで来院。
原因を調べてみると、いつもレッスンを一緒に受けているある一人の男性が浮かび上がった。その男性が急に咳をして洗面場に駆け込み、その光景を見た後、首がグキッとなり、めまいや吐き気に襲われたとのこと。
原因となる潜在的な感情を調べてみると、その男性に対しての深い感情が隠れていた。そのときにその男性に対して潜在的に抑えていた感情を考えてみてくださいとAさんに尋ねると、Aさんが口を開いてくれた。
いつも一緒にレッスンを受けているその男性は、Aさんが中学生の頃に、病気で亡くなったお父様にとても似ているという。そのお父様に似ている男性が急に体調が悪くなる光景を見て、お父様との思い出が交差したらしい。
今、お父様がそばにいてくれたらいろいろな思いを伝えたいなどの様々な潜在的な感情が一気に吹き出て、自律神経系に強く影響を及ぼしていたようだ。そのことが検査で分かると、感情がこみ上げて涙が止まらなかった。
「お父様が実際にはそばにいなくても、魂は常にそばに存在して、見守ってくれていると思いますから、お父様に話したいことがあったら語りかけてはどうですか?きっとお父様は喜んで聞いていると思いますよ」というような話をさせていただいた。
抑えていた感情の因果関係が明確になると、感情も収まり、症状も完全になくなり、笑顔で帰られた。ファミリーカイロでは、このような光景が珍しくはないが、このような治療経験重ねるたびに、もしも、この患者様がファミリーカイロに来院されなかったら、症状の本質的原因である大切な「気づき」を得ないままで、単に対症療法にとどまり、症状を繰り返すクセ(誤作動記記憶)がついたままになるのだろうと感じさせられる。
このような本質的な治療法をしらないで、対症療法で翻弄されている患者様の数は計り知れないだろう。毎回感じることだが、このような本質的な治療法が当たり前に認知される社会を、この本質的な治療法に共感共鳴してくださる患者様と志のある先生方と共に構築していかなければならないと思う。
2006年11月 3日 (金)