あの人が、本気で商売に目覚めたら?【No.012・スプラトゥーン/インクリング編】
■スクイッド(代表・インクリング)が、独自技術のリモート塗装で躍進
新型コロナが建築業界にも大きな打撃を与える中、塗装ビジネスを手掛ける株式会社スクイッド(代表・インクリング)が業績を拡大している。同社は、塗装業界にいち早くICTを活用したビジネスモデルを導入。2015年5月の設立以来、順調に売上を伸ばしてきた注目のベンチャー企業だ。
同社の強みは、塗装作業のすべてをリモートで完結できる独自のノウハウにある。世界中に散らばる作業員をインターネットを通じて招集し、4人1組の2チーム制でロボットを操縦して作業を進めていく。この仕組みによって突発的に発生した大規模案件にも柔軟に対応することが可能。わずか数分の間に、街の一角や大学、音楽堂、博物館などを塗り上げるという圧倒的なスピードが最大の武器だ。
これには同業者からも「あのスピードは人間業とは思えない」と驚きの声が上がるほど。新型コロナの影響でリモートワークが強く要請される中、現地に足を運ぶことなく作業ができることから、「しばらく一人ガチの状態が続くのでは?」と分析する専門家も多い。
ただ、ネックとなるのは塗装の品質だろう。その仕上がりに不満を持つ顧客は少なくない。「どんな依頼をしてもすべてツートンカラーに仕上がる」といったクレームのほか、「作業がとにかく雑で、塗り残しが多い」という指摘もある。
同社では、塗装の品質向上を図るため、塗り残しがないように2つのチームを競い合わせる独自の評価システムを導入している。しかし、互いに足を引っ張り合い、納期を過ぎても塗装が完了していないといった案件が多数発生しているという。リモートワーカーたちのマネジメント手法に今後の課題がありそうだ。
■2017年からは巨大アサリの養殖事業を立ち上げ
同社は、新規事業の開拓に意欲的なのも特徴だ。フェス事業、アイドル育成事業、サバゲー事業など、創業間もない頃からさまざまな事業を手掛けビジネスの多角化を図ってきたが、ここ2年ほど力を入れているのがアサリの養殖事業である。
同社では2017年12月、小さなアサリから巨大なアサリを養殖する独自の手法を確立したと発表。塗装業で培った技術を応用することで、リモートによる量産化にも成功しており、今後は「ガチアサリ」のブランド名で全国のスーパーなどで販売していく予定だ。
実は、同社には、海産物に精通したスタッフが多いことで知られている。水産業界の関係者からも「衰退が叫ばれる業界の救世主となるのでは?」と大きな期待が寄せられている。
※この記事はフィクションです。
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※なお、note版の記事は、一部修正を加えて「空想ビジネスオンライン」から転載しています。
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