DVなら逃げろ！！

過去に貧乏だった人
子どもの頃、両親がケンカをよくしていた人は
世の中に腐るほどいると思う。

わたし自身は、幼少期に父が精神病院に入院して
会社は倒産するし
酒を飲んで暴れるし
小学生なのに母や弟を守ろうと必死で

だけど、父のことも嫌いになれないし
むしろ誰よりもたくさん愛情を注いで育ててくれた父が病気だったりで働けなくなって
壊れていって

それを何とかしてあげたいのに
無力な自分には何もできなくて
毎日悔しくて悔しくて

どんなに考えても
会社を立て直す方法も

父が元気になる方法も
父が幸せでいてくれる方法も
前のような父に戻る方法もなくて

とにかく小学生の頃から
父をなんとかしてあげたい。と思っていた気がする。

逆に母に対しては
お門違いなのだけど

ファザコンだったので
何でこの人は支えてあげないのだろう？と
怒りすら覚えていた気がする。

だけど、母のことも大好きで
夜、喧嘩になると母が殴られて青タンだらけにならないように

変なタイミングで弟がのこのこリビングにやってきて狂った父に殴られないように

必死に両親の間に入って
「オヤジやめろよ！！」と小さな体で大声を張りあげて叫んでいたのを

今日の夜、
7歳の娘を抱きしめて寝かしつけていたらハッと思い出してしまった。

わたし、こんなにも小さな時に
本当に家族が大好きで
なんとか家族みんなに仲良くいて欲しくて

いろいろ頑張ってみたけど
何の役にも立たなかったなって。

親も人間で
家族仲良くも大切だけど
一人ひとりが幸せであるためには

離れた方がいいこともあるって
やっと気づけたのが小学6年生の時。

大人になり
さらに母になった今確実に言えるのは、
精神疾患の場合で暴力を振るってしまう場合は
命の危険があるから
早く逃げた方がいいと

今、悩んでるお母さんに
声を大にして叫びたい
「逃げて！！」って。

役所に相談したら
安全な施設に一時的に避難できるから。

当時の父は
こちらは日常的な意見を言っているだけなのに

母に対して
包丁でズタズタに刺してやると
脅してきたり


実際に殴る蹴るの暴行をしてきたり

娘のわたしや弟に対しても
本当に聞くに耐えない
罵詈雑言を浴びせてきた。

本当に怖かったし、
悲しかったし、辛かった。

最近、病院に通うようになって
過去と少しずつ向き合えるようになって

「本当に小さい時は、
ものすごく色々なことがあったなぁ。」
ということ。

怖いこともあったけど

ものすごくたくさん笑ったし
たくさん遊んだし

いろいろなところに連れて行ってもらったり
めちゃくちゃ楽しくて幸せな時間も
本当にたくさんあった。

ただ、発狂しだすと
家庭は地獄絵図で

家の壁は穴だらけだし
もう、なにが幸せなのか
わからなくなってしまって

そのことに関して
深く考えないように

思考停止して
心の中に穴を掘って
たくさん蓋をした感覚がある。

でも、
今、夫や周りの人が
ありのままの自分でいいんだよ。

ママ大好きだよ。

と毎日言ってくれる生活を
しているのに

自分も幻聴が聞こえたり、
鬱になってしまったりして
本当に堪えた。

今改めて思う、
過去の自分は本当に頑張った。


でも、
もう誰かの顔色をみなくても
わたしの安全を犯す人なんていないんだよ。

子どもに顔色を伺う人になって欲しくないし
私もそんなことはもうしたくない。

だから、もうやめよう。
そのままで、もう大丈夫だよって。


離婚して専業主婦で社会経験がない母が
離婚をしてから父の会社でなく
一般社会で働いてものすごく大変そうなのを
みてきて必死で経済的自立を目指した。

でも、もう今の仕事を辞めても
今までのキャリアもあるし
資格もたくさんあるから

今休んだとしても
万が一、夫と離婚してしまっても
子ども2人くらい難なく食わせていける
能力が私にはある。

なにより、
お金も働くのも大好きだから。

だから、過去の恐怖に囚われるのはやめた

薄っぺらい
「経済的自立」なんてもういらないし
そんなものは、とっくに叶えている。

どうしても、
工場で無理して働く母の背中が
脳裏に焼きついていているけど

わたしは、好きな仕事で
経済的には自立できている。

もう全部、あの頃の想いは
子どもの視点から見た幻想だって
わかったんだから

無理に夫を支えようとしないでいいし

夫だって
そんなことひとつも望んでないらしいし、
今日から、もっともっと自由に生きます。