【受験体験記】CDCP (Certified Data Centre Professional)
EXIN社が提供しているIT資格「CDCP(Certified Data Centre Professional)」認定試験を2023年12月に受験しましたのでご紹介します。
CDCPとは
オランダの試験機関EXINが提供している、データセンターのファシリティ(施設)に関する世界資格です。データセンターの運用と構築に関する知識を学ぶことができます。
受験までの流れ
日本では、HPE(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)が研修と受験を提供しており、CDCPの受験のためには研修が必須です。受講料が高額のため、個人で受けるのは難しいかもしれません。
研修日数:2日間(10:00~18:00)
研修方法:オンサイト・オンライン
受講料:160,000円(2024年1月現在)
受験資格:研修時間全体の70%以上の受講が必要
研修はオンサイトとオンラインが選択できます。オンサイトでは、研修の最後に認定試験の受験が含まれています。オンラインでは、受験に必要なバウチャーが提供され、研修後にリモートで受験をします。
受験対策
2日間の研修で講師が出題のポイントを教えてくれますので、講師からのポイントを押さえていれば合格できます。受験資格に研修を退席せずに受講する要件があるので、研修をしっかり受ければ問題ありません。データセンターについては体系的に学ぶ機会が少ないので、受験目的というよりは知識を深める目的で研修に臨むと有意義です。
出題対象となる研修の概要は以下の通りです。
ミッションクリティカルサイト
データセンターの規格
データセンターの立地条件、建物、構成
二重床と吊り天井
照明
電力設備
電磁界
サーバーラック
冷却設備
給水
スケーラブルなネットワーク基盤の設計
防火
物理的なセキュリティと安全性
補助システム
受験当日
受験概要は以下の通りです。
受験時間:1時間(60分)
出題数:40問(選択式)
合格ライン:60問中27問
私はリモートで受験しました。リモートで受験の場合、テストセンターの選択肢はなく、「EXIN Anywhere」というシステムで受験をします。受験に必要なものは以下の通りです。
PC(受験ソフトをインストールするので私用がベター)
Webカメラ(受験環境撮影用、組み込みでもOK)
写真付身分証明証(運転免許証など)
受験前に身分証明証と部屋を360°撮影した後、カメラONで受験します。試験内容は講師から教えてもらったままだったため、60分はかからず受験終了しました。受験後は2週間以内に最終的な結果がメールで送信されます。
受験結果
私は受験後1日経ってから、無事合格のメールが来ました。
Exam: CDCP - EXIN EPI Certified Data Centre Professional
Score: 39 points
Score in %: 98%
Result: Passed
合格後、受験管理のための「EXIN」のアカウントと、デジタルバッジ管理のための「EXeed」のアカウントが発行されます。有効期限は3年で、CDCPの再受験もしくは上位資格(CDCS)の合格で更新されます。
まとめ
EXIN社が提供しているIT資格「CDCP(Certified Data Centre Professional)」認定試験についてご紹介しました。
受験内容:データセンターのファシリティ(施設)
受験資格:2日間の研修受講
受験難易度:研修をしっかり受ければ易しい
受験資格というよりは、研修でデータセンターに関する資格や注意すべき点など、データセンターの知識を体系的に学べるのが良かったです。とはいえ、資格として知名度があるとは思えないので、学びを深める目的で受けるのが適切かと思います。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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