キングオブトレーニング「スクワット」
「運動は心身ともに良い影響がある」 という理解は随分と広まってきたので、
「では、どのような運動をするべきか?」
というテーマで本日はお話させていただきます。
結論から言うと、
「スクワット」 の一択で良い
と、僕は提案します。
筋肉量は20代がピーク
まず大前提として、
「日常生活だけでは、筋力や体力は日に日に落ちていく」
というのが事実です。
現在の社会では、
・移動は車・日中はデスクワーク
・空き時間はスマホでネットや動画をチェック
という生活スタイルの方が非常に多いと思います。
インターネットやスマホの普及で生活が便利になった反面、人間の「機能」「体力」は劇的に低下しています。
・深くしゃがむこともなければ、腕を高く上げることもない
・重い荷物を自分で運ぶ必要もない
・「捻る」「反る」という動きは生活では皆無
そのような生活様式になったことで筋力、体力が落ちたことは理解できたと思いますが、 では筋力や体力が落ちると何が問題なのか?
体力低下がもたらす5つのリスク
問題として挙げられるのは、
1.太りやすい
2.姿勢が悪くなる
3.肩こり、腰痛に悩まされる
4.疲れやすい
5.活力が出ない
などが代表的なものです。
「30代に入ってから体重が年々増えてきた」
「年齢を重ねるごとに疲れやすくなった」
そんなことを実感している方も多いと思います。
筋肉の量は20~30代がピークで、40代からは毎年1%ずつ減ると言われています。
「筋肉量が減る=太りやすくなる」
では筋肉量が減ると何が問題なのか?
ずばり「基礎代謝」が落ちます。
「基礎代謝」というのは
「何もしていなくても消費される、生命維持のためのエネルギー代謝」
です。
今この記事を読んでいるときや、寝ている時でさえ消費されます。
つまり、筋肉量が多い20代は基礎代謝が高いので、 「多少の暴飲暴食や不摂生をしても、太りにくい体」
であると言えます。
そのため「20代はボーナス期間」と理解してください。
けれども筋肉量が減り、基礎代謝も落ちてくる30代からは、20代と同じ不摂生をしていては当然 太りやすくなります。
だからこそ「筋肉量を落とさない努力=筋力トレーニング」 が必要になります。
筋力トレーニングも全身まんべんなく、しっかりと時間をかけて行えれば理想ですが、 多忙な生活をされている社会人の方はそんな時間もありません
だからこそトレーニングする部位をしぼって、種目も一つだけにして、5分あればできる内容を提案します。
「筋肉量が多い下半身を優先的に」
まず鍛える部位は「下半身」にしぼります、 なぜなら全身の筋肉の6~7割を占める部位が下半身だからです。
下半身の筋肉量を増やすことで、基礎代謝を上げます。
そして種目は冒頭で申し上げた「スクワット」を行います、 なぜならスクワットは下半身の関節をすべて動員し、下半身をまんべんなく強化できるからです。
やり方は簡単です。
①肩幅程度に足を開き、爪先はやや外側を向けます(イメージとしては時計の2と10の方向です)。
②ももが床に平行になる位置まで下ろし、元の位置まで上がります。
③これを毎日10回×2セット行います(セット間の休憩は1分)。
膝の向きや姿勢などいくつかポイントはありますが、 まずは細かいことは気にせずに実践することの方が重要です。
↓ 0:20~からスクワットのやり方を説明しています
慣れてきたら 、
・回数を20回
・セットは3セット
・4秒かけて下ろし、4秒かけて上げる
など負荷を上げていきましょう。 成果がわかるように、体重計で日々計測することもオススメします。
森光子さん、吉永小百合さん、黒柳徹子さん。
著名人でもスクワットを習慣にしている方はたくさんいます。
そして、その方達が長く活躍されてきたのも偶然ではないと私は考えます。
疲れにくく太りにくい体をつくり、姿勢をただし、痛みや不調の予防にもなる。
スクワットが「キングオブトレーニング」と昔から言われる理由は、そんなところにあります。
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