見出し画像

「知らない方が良いこともある」

20代の時は世の中のことを何も知らないので、

怖いもの知らずでひたすらチャレンジしました。

26歳のときにトレーナーをやりたくて縁もゆかりもない沖縄に単身で来て、営業活動もほとんど断られ、家もないので車で3ヶ月ほど寝て、と今振り返るとゾッとします。
もうこんなことは二度とやれないと感じてます。

そんな最初はどうなるかと思った沖縄生活ですが、少しずつ認知され、仕事も増え、ジムもつくって、法人化しました。

今年の4月からはスタッフが中心になってお店を回してくれてます(ホームページも現在リニューアル中で、システムも新しく生まれ変わります)。

20代の経験が正解かどうかはわかりませんが、骨身にしみるほど感じたことは、

「知らない方が良いこともある」

ということです。

予定調和が行動を邪魔する

20代は知識がないことがポジティブに働いて、

「よくわからないけど、いけるとこまでいってみよう」

とシンプルに考えることができました。


これが30代に入ると、家族ができたりジム経営したり人材教育したりすると、

今まで全くわからなかった世の中のことが、ほんの少しだけ見えるようになってきました。

すると

「これくらいのことすると、こんな感じの反応になるよね」

という予定調和のような、なんとなく先のことがイメージできるようになりました。

そこで気づいたのが

「先のことがイメージできると自分って行動しないんだ」

ということです。

僕の未熟な経験の中での独断ですが、

「頭のいい人ほど行動しない」

と思ってます。頭のいい人って先のことが他の人よりもみえてしまうので、その先にあるリスクに気づいてしまって、行動にうつさないことが多いです。僕の友人でも頭のいい人ほど行動しません。

そして僕みたいな元々頭が良くない人間でも、歳とともに先のことが少し見えてくるから厄介です。

けれども現状を変えるには「行動」しかないので、成長基準はあくまで頭のかしこさよりも「行動」です。

年齢を重ねれば重ねるほど、先のことが想像できないような「チャレンジ」を繰り返さないと、どんどん行動しなくなる危機感が生まれ、今回沖縄を離れ、新しいチャレンジをしようとした背景にもなります。

「やる気」より「行動」

人を見るときも同じで、僕はその人にやる気があってもなくてもどちらでも良くて、

「行動しているかどうか」

だけで判断してます。

やる気があっても行動にうつせない人材よりも、

やる気がなくても行動にうつしてくれる人材の方が重要です。

実際、行動に移せる人はやる気がある人が多いのですが。


やる気という「見えにくいもの」「不安定なもの」よりも、
行動という「明確にみえるもの」で判断してます。

うちのスタッフで今年で5年目になる渡嘉敷という20代のスタッフがいますが、

彼はお世辞にもやる気があるようには見えません(笑)
テンションが高いことも見たこともないし、気の利いたことも言えません。

おそらくうちのスタッフの中で彼が一番僕に怒られてます。

ただし彼はすぐに行動にうつせるので、確実に一つずつできることが増えています。
今では社長、経営者のクライアントさんからも信頼を得ています。

結局は行動できるかどうかが重要で、
やる気という日々移り変わる不安定なものに頼らないにしてます。

だからこそ、やる気があってもなくても行動できる「仕組み化」が重要だと思ってます。

例えば、僕は前日の夜に仕事部屋に

・ヨガマットをひく
・パソコンの「メール」「pages」「kindle」を開いておく

ということをしてます。前日に用意しておくことで、

・朝起きたらヨガマットに吸い込まれるように移動してストレッチする。

・そのあとパソコンのメールにすべて返信して、pagesにサイト用の記事を一本書く。

・kindleで読書を40分する。

というルーティンを毎日します。

ここまでの流れに感情はありません、ただ無心でやってます(笑)。

上記のことは自分の中ではやる気がなくてもやらなきゃいけないことなので、無心でできる「環境づくり」「仕組み」をつくってます。

余談ですが、パソコンの画面がたくさんあった方が仕事しやすいので、メルカリでディスプレイを2台買いました。ディスプレイ一つにつき、タスクも一つです。

画像1

一台4000円くらいでしたが、安かったせいか、たまにディスプレイから変な機械音がしますが、気にしないことにしてます。

経営者の本もたくさん読みましたが、しっくり来るのは本田宗一郎さんです。松下幸之助さんや稲盛和夫さんの思考には、僕の頭では追いつけませんでした。

まとめ

やる気
ポジティブ思考

というメンタルに頼るよりも、やる気がなくてもネガティブでも

行動
継続

をひたすら淡々と繰り返す方が、現状は変わっていくと最近は改めて感じてます。

やる気があっても行動しない、という人が経営者からすると一番頭を悩ませます。

だからこそ行動で人を判断します。


もちろんトレーナーとして活動するときには、

クライアントにやる気を出してもらえるアプローチをしないといけないですが。

またまた余談ですが、クライアントでも口の悪い人や無口な人がいて、それに頭を悩ませ相談してくるスタッフもいますが、

毎回約束通りトレーニングに来ていただいているという「行動」でそのクライアント様を見たら、全く見え方も変わります。

すごく愛想が良くて、話もおもしろいクライアントさんでも、急にトレーニングに来なくなる方がよっぽど嫌ですからね。

時間通り淡々と毎週来てくれる無口なクライアントさんの方が、僕は好きです。


話が飛びまくってしまいましたが、

自分自身のことに関しては「行動したかどうか」を判断基準にしたいと思ってます。

そのためには「先のことが想像できないくらいのチャレンジ」をしないといけないので、

歳を重ねれな重ねるほど楽をしたらしっぺ返しがくる、と自分自身に言い聞かせてる最近の日々です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?