新一万円札に思うこと
先日、新一万円札がお目見えした。
僕と同郷の『渋沢栄一』が描かれているのは光栄ではある。
デザインがダサいとか、使いやすさ重視のデザインだからそうなったとかいろいろ言われているようだが、残念ながら歴代1使われないお札になるだろう。
世界ではキャッシュレス社会が進んでいるうえ、マネーロンダリング等を防ぐ為、高額紙幣が廃止される方向に進んでいる。
以前は世界の高額紙幣として有名だった10,000シンガポールドル札も今では発行が中止され、2021年1月1日には1,000シンガポールドル札の発行も停止している。
10,000シンガポールドルは今のレートで約810,000円だ。
これはさすがに超高額紙幣だが、今は100シンガポール札が最高額紙幣なので8,100円で日本の10,000円札より安い。
台湾は2,000台湾ドル札はあるものの数年前に一度コンビニで人が使っているのを見て以来一度も見たことはない。
実質、1,000台湾ドル札が最高額紙幣となっている。(今のレートで約4,000円)
一方、中国の最高紙幣は100人民元札だ。(今のレートで約1,700円)
なぜなら中国はキャッシュレス社会なので基本的に現金が必要ないのだ。
ちなみに、たまに古い駐車場とかは現金で払わなければならないので、小額紙幣の方が便利なようだ。
僕は現金が嫌いなので、日本では現金をほとんど持ち歩いかない。
買い物も飲食店も現金払いのみの店は避けているが、ごく稀に現金払いのお店で食事をしたくなる。
その時は仕方がないので2-3,000円コンビニATMでおろして使う。
それくらいしか現金を使うことがないので一万円札は滅多に使わない。
これから日本もキャッシュレス社会に間違いなくなるのでどんどん現金(特に高額紙幣)を使わなくなるだろう。
そうなる事が決まっている未来で新一万円札に描かれている『渋沢栄一』を見るとちょっと切ない気持ちになる。
現代も彼が生きていたら、この状況をどう感じるのかとても興味がある。