猿若祭二月大歌舞伎『釣女』
昨日、常磐津のお稽古前に歌舞伎座に寄りまして、『猿若祭二月大歌舞伎』昼の部 第二部の『釣女』を幕見で見てまいりました。
釣女・・常磐津舞踊 であります😊
狂言の『釣針』を題材にした松羽目物。
それにしても
理想的な美しい妻を"釣る"とか
太郎冠者が釣った女性が"醜女"だとか
現代社会(と言っても最近?)では、
「はぁっ😡💢💢」って言われそうな内容ですよね💦
そんな舞踊劇を太郎冠者の獅童さん の絶妙な間合いとコメディセンス、醜女の芝翫さん のコントのような絡みが笑いに変えています。
でね、芝翫さん、拵えはデフォルメされた"おかめ"さんのようですが、所作がめちゃくちゃきれい💕すごく女性的なのね。やはり先代芝翫さんの血筋ですね❗️
そのギャップも面白いものです。
獅童さんと芝翫さんのやりとりに、舞台に出ている大名某の萬太郎さん、何だか笑い堪えてるように見えて(逆に上﨟の新悟さん、めっちゃ真顔なの)それもまた可笑しい🤣
この醜女さん、最後は太郎冠者さんを手のひらで転がしてしまうパワフルな女性だと思いません? ワタシ、そういう女性とても好きですが・・😅
この舞踊劇を彩る音楽は、常磐津節 でございます。
短い曲ですが場面によって色合いが変わります。
語り出しは松羽目物の優雅な節回し、コミカルな場面は拍子もリズミカルに、そして大名と上臈、太郎冠者と醜女さんが踊る場面は、しっとりとした節回しと語り口・・💕
目で舞踊を追いつつ、右の耳(山台は上手、右側です)で、音楽を追ってみてくださいませ。
役の心中も音で感じられることでしょう。
猿若祭二月大歌舞伎、2月26日まで上演しております。ぜひ、『釣女』観劇くださいませ🤗