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記事一覧

真面目について不真面目に語る

 『更生した不良よりも、ずっと真面目に生きている人の方が立派』といった言葉を目にすることが多い。
 より正確には、『ずっと真面目に生きている人よりも、更生した不良の方が立派に見える・評価される』という理論が先にあって、それに対する反発として『ずっと真面目に生きている人の方が立派』と唱えられ続けている、ということになるのだろうか。
 世の中には自分を不良だ(不良だった)と思っている人よりも、自分を真

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一人称について

 「僕」とか「俺」とか「私」とか「あたし」とか「うち」とか「儂」とか「おいら」とか「我」とか「朕」とか「小生」とか「当方」とか「当局」とか。
 まさか今の時代、「拙者」や「吾輩」、「某(それがし)」を用いる人間は流石にいないとは思うけれど、とにかく一人称というものはたくさんある。

 たくさんあるということは、その中からひとつを選ばなければならないということでもある。そして、そういった選択こそが

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正しさや人間味や笑顔や絆や肯定や幸せに満ち溢れた話

 「完璧じゃなくてもいい」とはよく言われるけれど、「完璧でもいい」とはあまり言われない。
  同様に、「全肯定しなくてもいい」とはよく言われるけれど、「全肯定してもいい」とはあまり言われない。

 前者について。未熟さや、感情的であること、人に弱みを見せることなどを指して、「人間味」や「人間らしさ」なる言葉をもって肯定されがちである。逆に、そうでないもの──完璧さや、感情を表に出さないこと、表のみ

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読者にファンになってもらえるような、魅力的な「#自己紹介」記事を書いてみませんでした

読者にファンになってもらえるような、魅力的な「#自己紹介」記事を書いてみませんでした

 公共の場で自己紹介を強要されたことはこれまでの人生で何度かあったけれど、そのたびにその時間が過ぎ行くことをひたすら願っていた気がする。

 人生において、うざったいまでに今後何度も反復し続けるであろう概念があって、それが私にとっては「学校」だったり「友達」だったり「社会」だったりするのだけど(「共感」あたりは一時的なものだと思う⋯⋯多分)、その中で学校──私という人格を強制的に決定付けた小学校に

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『推し』とか『尊い』とか『エモい』とかの話

『推し』とか『尊い』とか『エモい』とかの話

 初投稿記事のタイトルに『クソデカ感情』なるワードを用いた。ノリで用いただけでどんな意味なのかよくわかっていないのだけど、今回はそれに連なる話。
 『推し』『尊い』『エモい』。これらの言葉は自分にとって、Twitterで知った言葉である──または、「よく使われている言葉であること」を知った、かな。ネットスラングというものだろうか? それとも、単に私が人とのかかわりが希薄だから、Twitterを始

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