おばあちゃんちに住みたい3
5月、私は母に電話をした。
もちろん父が家にいないことを確認したうえで。
そして、祖父母宅をどうするつもりなのか尋ねた。
母「うーん、なんだかんだ売るしかないのかなぁ」
私は、自分たちがそこに住ませてもらうのはどうかと提案した。
家の中が具体的にどれくらい劣化しているかは分からないが、もし修復できるレベルだったら、外壁はそのままで、中だけフルリフォームはどうだろうと。
もちろん、祖母にも聞かなきゃいけない話だが、まずはお母さんに考えを伝えたいから電話したと言った。
母は大いに賛成した。
あとは、祖母の意見だ。
早速、翌日、祖母に電話をした。
祖母も賛成した。母も賛成してくれている上で連絡したと伝えると「じゃあ、問題ないね!」と喜んでいた。
家に住む前に家財遺品整理など、やらなきゃいけない課題は沢山ある。私は妊婦。手際よく事を進めたい。
孫が家財遺品整理を手伝ってるという話は周りで聞いたことはなかったが、住まわせてもらえるのもあり、全力でお手伝いしたいと思った。
「二世帯で一緒に住むのがおばあちゃん嫌じゃなかったら一緒に住みたいな」という話も、祖母は喜んでくれた。
未来は明るい。
祖母が生きているうちに少しでも早くこの計画を進めていこう。
帰宅した夫にも話し、夫もほっとしていた。