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術後とリハビリ

手術は無事終了。術後の経過も順調で食欲旺盛!病院食も美味しいらしく毎回完食だった。

術後すぐにリハビリ開始。担当は若くてかわいい理学療法士さん。
整形外科病棟の入院患者の9割は高齢者のためか、ゆりのような若い知的障害者に対しては、かなり不慣れな様子。
リハビリは、最初に痛い足を中心にマッサージ 徐々に可動範囲を広げ 歩行に向けての練習というメニューだが…当初、事情が分からないゆりは完全拒否!
自閉傾向のある知的障害者の場合、一度悪いイメージをもつとなかなか払拭されない傾向がある。私はリハビリ時間はずっとつきっきりで、拒否状況なら理学療法士さんに素早く伝え、ゆりには「リハビリって気持ちいい」という印象になるよう細心の注意を心がけた。
おかげさまで、術後1週間で足も回復してきたのか、歩行器のつたい歩きができるようになり、3人で心から喜びあった。

ところが、今度はゆりの方が自信を持ったためか「もっと歩かせて…」という状況になったが、理学療法士さんは慎重な姿勢…
専門家としては当然の対応だが、ゆりは不満で癇癪をおこす始末…。どうにもコミュニュケーションがうまくいかない。

病院生活から1週間。点滴・バイタルチェック・採血といった病院の日課も次第に窮屈になったのか、ゆりは日々拒否が激しくなった。
こうなると私が介入しないと立ち行かない。看護師さんたちは、おそるおそる遠まきに様子をうかがっている様子が垣間見られた。

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