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ぷわとろ式小説のネタ作り方

私は、オリジナル小説で、新しいお話を作るのに時間がかかります。

理由は、ネタが湧かないからです。

でも、大事なことに気づきました。
私は、膨らませ想像するのが得意だ、と。
だから二次創作は楽しいんですね。

なんでもいいんです。
とりあえずまず書き始める。
行き詰まったとき私がよくやるのは、とりあえず季節を決める。
時間帯を決める。(朝か夜か昼か夕方か、など)
そして、性別を決めないのっぺらぼうのような主人公を頭に浮かべる。
そして、しばらくその主人公を頭に住まわせながら、一緒に生活をする。
(私が物を食べるとき、本を読むとき、寝るときお風呂に入るとき、何を食べるのか、どんな本を読むのか、寝るとき寝巻きは着るのか着ないのか、お風呂は毎日入る派か出来るだけキャンセル派か!……みたいな)

そうしているといつの間にかキャラクター像が出来上がっています。
そうしたら次は、そのキャラと共に季節を探します。

「桜の下にいるキャラを思い浮かべる……うーん、なんか違うな」
「夏でサーフィン……あ、いや、子どもにまだサーフィンは早くない? ……あ、そっか、このキャラ子どもなんだ。じゃあ子どもの遊びっぽく虫取り? 田舎に住んでいて、しょっちゅう裏の山へ遊びに出かける活発な子」
「秋……なんかしんみり寂しい感じだな。元気がない。あ、そうだ、山へ遊びに行っていた理由は、友達が出来ないから、山に一人で遊びに行くのが好きになったんだ! じゃあこの子は本当は友だちが欲しいのか、そういうのは煩わしいと思っているのか、どっちだろう……」
「冬。寒くなってきたな。こんなに寒いで、この子もなんか寂しそう。やっぱり友だちが欲しいかな? あ、そうだ、この子の家は雪がたくさん降るから、雪で雪だるまかかまくらを作っている友だちを手伝うことで交流が深まってくのはどうだろう。あ、そうか、この子は本当は友だちが欲しかったんだ」
「そしてまた春……入学式、あ、そうだ、この男の子はこの春から中学生になるんだ! そこで、雪だるまかまくら作りをしていた当時中一だった子たちに『なんだ、お前小学生だったんか』ってすんなり受け入れられるんだ。そして憧れていた優しいたちと、学校の桜の木の下で記念撮影をする」

な、感じでざっくりとしたプロットが作られました。(プロットの作り方よくわからないので私流)
そうしてこのころには、私の中でキャラの姿がしっかり浮かぶようになり、「あぁ、この子こんな顔でこれくらいの背丈で、年齢はこのくらいで、髪型はこうで、服の好みは山遊びする活発な子だから結構ラフなものなんだな」とハッキリしています。

ここまでで大体の道筋が見えたから、あとはそこに肉付けをしていく。
なんで小学生の頃はこの子に友だちが出来なかったんだろう。
同じ学年の子がその子一人だったとか? でも他の学年は? え、全学年でその子一人? それ学校として存続怪しすぎるんじゃ……?
(そこで一旦それが可能か調べるか、学校にその子一人という案を捨てる)
(あるいは、幼稚園とか行ってなかった子で、小学生に入ったら友だちが出来た、に変えるなど)

とにかく、そういう感じで肉付けをしていく。

でも、それは私の好きなやり方ですが、他にも、マグカップを眺めていて「このマグカップはどうやって作られたんだろう?」って考えたら、マグカップの壮絶な半生を妄想しだします。

マグカップの生い立ち、というテーマでマグカップのあれこれを妄想するんです(これは調べるのではなく、妄想)。
マグカップはどうやって生まれたんだろう?→粘土こねて火で焼く……つまり、粘土×火、いや、粘土が焼かれるつまり受けだから、火×粘土!火が旦那さんで、土が奥さん!そこから生まれたマグカップは二人の愛の結晶!そんなマグカップがいよいよ旅立ち(出荷)のときを迎える!
どんな人にもらわれるのか、親御さんは泣きながら我が子を送り出す。

みたいに。
とにかく私は、なんでも一つテーマ……というか、話の核を見つけます。
種、でも良いです。
そこからいろいろ憶測して、それを膨らませていくのが好きで得意です。

だから「ネタが湧かない!」と言うときは、とりあえずメモ帳と脇に添えてあるボールペンでカプ妄想するのが湧きやすいかもしですね。

「あんた(手帳)!私(ボールペン)というものがありながら、何消せるボールペンに浮気しているのよ!」
「仕方がないだろう! 君が書く文字が間違っていたら、上から修正液かテープで隠され、さらにその上から文字を書かれる……それ(愛)がボクには重いんだ……」
「手帳……」
「だから、別れてくれ、消せないボールペン」

みたいな、ね。

いい加減擬人化の例えから離れなさい、私。


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