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キムチの味

【詩】

大人びたあの人…
背伸びしようと
幾度も 幾度も
百科事典を引いてた

全ての事柄も どんな言葉さえも
知りたくて 夢中で調べてた

思考回路が、神経中枢が
カーッと燃え昇っていた
情熱的に愛し過ぎて、
結局 空回りだった
騙されて 捨てられて

ボロボロに 傷ついてしまったけれど
その度に舌が ヒリヒリ 感じる

あの人が好物だった 超激辛の味がする

キムチを
    唇で噛み締めながら…

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