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雪まつりの思い出
今日は職場に来る前に母のところに行き、おやつの差し入れをしてきました。
まだ今だに中には入れませんので、下にいる受付の方に渡すだけになります。
受付の人は上の状態を伺い知ることはわかりませんので、状況を聞いてもわかりません。
致し方ないです。
札幌は気温が高く、13時前後でもプラス4度とか5度の気温。
雪も雨交じりというか、まるで3月のころの雪のようです。
このまま雪まつりに突入でしょうが、おそらくは関係者はやきもきしてるでしょう。
雪像は雨が降っちゃうとどうにもなりません。
対応する手立てはまったくありません。
札幌に幼いころから住んでいた僕は雪まつりの思い出といえば、小学生の時にスケッチをするように宿題を出され、母に雪まつりを見に連れて行ってもらいました。
母と約束はしたものの、母も当時は昼間に仕事をしていたので、日曜にまで待つしかありません。
その日曜も母は用事がはいってしまい、とうとう最終日の前日にまでなってしまいました。
母にお願いすると、昼の仕事で疲れて帰ってきたのに、また再び1時間かけて街中に。
スケッチに2時間くらいかかったでしょうか。
母はだまって座ってみていてくれました。
クラスに提出して張り出すと、皆日中の明るいバックを背景に、雪像を描いていました。
僕だけが真っ黒の漆黒の闇の中に、雪像が描かれていました。
先生が、おまえの絵は真っ黒だな。いったいどうしたのだ?と言われて、そこに三日月の月を描きました。
そうか!これは夜なんだな。渡辺は夜にスケッチしたんだな。そうかそうか・・・
先生は納得がいったとばかり、かえって行きました。
その日の授業が終わると、先生が渡辺、ちょっと職員室にきてと言われていくと先生に夜に見に行った理由を聞かれ、母が昼間は仕事をしていること、雪まつり会場まではなかなか一人ではいけないので
母の仕事が終わってから、1時間もかけて会場に行った事、スケッチを描くのに2時間もかかったことを
お話しました。
先生は黙って聞いた上で、そうだったか・・・ごめんな。悪いことしちゃったな、来年からは雪まつりのスケッチはやめよう。おまえの話で決めた。親御さんに負担をかけちゃいけないな。
翌年からは雪まつりのスケッチは無くなりました。
子供心にほっとした思い出です。