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視覚障害と鍼灸
土曜になりました。
明日明後日はお休みになります。
先日、医師である友人に渡辺さんのブログをたまに見させていただいてます。すごい面白いし、テンポのいい文章書きますね。すごいいいですと言われました。
さすがに友人に読まれるのは恥ずかしい気がします。
でもうれしいですね。
今日はこの先生との話の中で出た話ですが、前に一度書いていますが、日本の鍼灸師に視覚障害者がいますが、これは視覚障害の専門クラスがあり、そこで鍼灸とマッサージを教えているからなのです。
これってどうなの?という話でした。
あなたのような人が業界から声を上げて視覚障害者は別の技術を学ぶようにしたら?というお話でした。
先生の言うこともわかります。鍼灸は医術ですから術である以上はということでしょう。
このように考えられる方多いですし、現に僕は直接鍼灸業界の役員時代に上がった話です。
その時にお話ししたのは、ちょっと別の視点です。
現在ウクライナとロシアの戦争が起こっていますが、この数年で障害者がどのくらい戦争のせいで出てしまったのかわかりますでしょうか?
なくなった人も数十万といるでしょうが、体に障害が残ってしまった人は30万人もいます。
このうち視覚障害はおそらく10分の一としても3万人です。
爆弾の閃光というのは目に突き刺さり、網膜を破壊してしまうほどにまぶしい光なのです。
見てしまったら最後目が見えなくなります。
日本で同様のことが起きた場合に、爆弾が一個落ちると、その周辺の人はまずなくなる人、身体に障害を受ける人、音で耳が聞こえなくなる人、目が見えなくなる人。
たくさんたくさん出るのです。
その人達を、今のウクライナはこれから国として助けていく義務を負います。
もちろん、生活保護する手もあるでしょう。
しかし、若い方もたくさんいてその人達の職業訓練するという義務も負うと思うのです。
その時のために全国に視覚障害者のマッサージや鍼灸の学校は残されています。
我々業界側がこの件に一切のコメントをしてはいけない。
国の今後の方針を決めるのは国がやることで、我々業界ではない。
今後この件には業界側は口を出すことをしてはいけない。
そうお話をして、この会議を閉じたことがありました。
その意見は今もこの鍼灸マッサージ業界に残っています。
これは高度な政治の話なのです。