『新版画の沁みる風景 川瀬巴水から笠松紫浪まで』 川崎浮世絵ギャラリー
川瀬巴水を観たくて最終日に川崎浮世絵ギャラリーに初訪問。
観た感想「新版画って素晴らしい! 欲しい!」(単純…)
こちらの展覧会、木休さんのnoteでたまたま知り、チラシのメインになっている川瀬巴水の《上野清水堂の雪》が生で見たくなり訪問。
恥ずかしながら川崎浮世絵ギャラリーの存在自体初めて知りました。川崎駅前からすぐのビルなのですが、改装中のオフィスビルに入居されてまして少し迷いました。。。
最終日ということもあり館内はほどよく混んでましたが、開館以来最多入場の展覧会だったようです。
川瀬巴水といえば、かのスティーブ・ジョブズが愛した作品ということを最近知りましてちょうど気になっていたところです。
※こちらの記事が詳しいです。
巴水の《上野清水堂の雪》と笠松紫浪の《東京八景の内 増上寺三門》、いずれも雪降る絵なのですが個人的にはこの2作品がずば抜けて良かったです。
「白い雪」「赤い寺」「青い空」のコントラストのインパクトがとても印象に残りました。
高松市美術館でも『川瀬巴水 旅と郷愁の風景』が開催中ですが、こちらのチラシも雪降る《芝増上寺》。季節がらもありますが、巴水といえば雪のイメージが強いのでしょうか?
他にも小原古邨、橋口五葉、吉田博、など素晴らしい作品多数。
なかでも橋口五葉の《夏装之娘》も綺麗でした。
wikiによると橋本雅邦に学び東京美術学校に入学、首席で卒業というエリート。夏目漱石の「吾輩ハ猫デアル」のほか、永井荷風や森鴎外の装幀を手がけるなと当時は引っ張りだこだったよう。数え41歳で急死。長寿であれば大作家であったでしょうね。
先程のジョブズの記事にもありますが、マッキントッシュの宣伝用の写真に写っているのが、橋口五葉の《髪梳ける女》。ジョブズの慧眼も凄いです。
川瀬巴水、笠松紫浪とも鏑木清方の門人であることを知りましたので、更に新版画についても学んで行きたいなと思っております。
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