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常設展 国立西洋美術館 

トニーさんのポッドキャスト『そろそろ美術の話を』の国立西美術館・新藤さんの回を久し振りに聞き直し、改めて西洋美術館の常設展示が観たくなり訪問。

企画展が開催されていないので、てっきりガラガラかと思いきや、思いの外ほどよい混み具合。チケット売場に列ができていたのでその場でオンラインチケットを購入し入場。

若い女性グループ、小さい子供の家族連れ、アジアの方など幅広い客層。企画展の開催時よりも人が多い?

ポッドキャストでも触れていたクラーナハのユディットを改めて鑑賞。工房で恐らく分業で描かれていた筈というのを思い出し、そう言われると確かに一つの絵に複数人の手が入ってるような印象。それが作品の魅力にもなっている? 

ルカス・クラーナハ『ホロフェルネスの首を持つユディット』

今回初見のNEW Aquisition、スペインの国民的画家・ソロージャの『水飲み壺』が素晴らしい。眩しい陽光がさしこむ屋内で幼い弟(?)に壺に入った水をあげる少女(姉)の姿が優しく暖かく描かれている。二人の表情ははっきり描かれていないが、見る人の想像に委ねられているのが奥深い。近くで見ると茫洋感があるが、離れてみると明確になり力強い作品に。少女がまとうスカートの柄が今風。

ホアキン・ソローリャ『水飲み壺』


そして、ブーグローの『純潔』。こんな絵が家に飾ってあったら他に何もいらなくなるだろうなー、などと妄想。世界中の誰が見ても美しいと感じる筈。

ウィリアム・アドルフ・ブーグロー『純潔』

カロリュス=デュランの『母と子』。以前から展示されているが何度見ても若き母親が満島ひかりに似ていて個人的に好きな作品です。日本の女優さんの中には遡ると西洋の血が流れてる人が一定いるのでは?と考えてしまう。

エミール=オーギュスト・カロリス=デュラン『母と子』

普段は企画展の後に観る常設展なので体力なく、ザーッと鑑賞しがちでしたが、改めてじっくり観ると素晴らしい作品ばかり。今後も定期的に常設展だけ見に行く機会を設けようと思います。

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