横尾忠則 『寒山百得展』 東京国立博物館
晴天の中、横尾忠則『寒山百得展』に。
2年前の『GENKYO 横尾忠則』がいま一つピンとこなかったのと、本展覧会のメインビジュアルも「?」だったこともあり避けていたのですが、本人のXでのコメント、
『次のシリーズに取りかかっていて2年後に発表予定だが『寒山百得』展の答えになると思う。見ると見ないでは次回展の理解度が変わる』
にまんまと乗せられて訪問。
結果、乗せられて良かったです!最初から最後まで笑いを抑えながら鑑賞。面白すぎ!
で本展覧会ですが、なんというんでしょう、悪ふざけというと怒られそうですが最初から最後まで便器にトイレットペーパーだらけ。寒山拾得がとにかく酔狂で楽しんでるいる姿が描かれてます。コロナ禍で描いた作品とはとうてい思えないハイテンション。
ロビンソン・クルーソーのようなゴッホもアゲアゲでした。こっちも一緒に走りたい気持ちに。
途中でメインビジュアルにもなっていたキユーブというかロボットぽくなるのですがまた元に戻にって、最後はエドガー・アラン・ポーと江戸川乱歩と何故かランボー(スタローン)が登場。江戸川乱歩も便器に座らされてます。ここはもう笑いこらえるの大変でした。
年齢を確認したら横尾さんて87歳なんですね。あと3年で90歳とか、もう信じられないくらいパワフル。今調べたらデイヴィット・ホックニーより1歳年上。ホックニーは好々爺ぽいけど、カタログに写る横尾さんは見た目も若々しい。youtube で森山未來のインタビューに答える横尾さんを観ましたが、喋りも全然若い。しかも、もの凄く真摯な対応と話し相手へのリスペクトが随所に感じられる。素敵だなー。
悩める時は「寒山百得」のカタログを見て、2年後の展覧会を楽しみに待ちたいと思います。