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因幡の白兎になる?
先週半ば、予想していなかった災難が振りかかった。災難が起きた当日はへとへとになって、眠りに落ちた。
こんな夢を見た。私は旅行中で海外にいるようなのだが、背中を鏡にうつしてみると、血豆があり、大きな怪我をしている。起きてから夢の意味を調べてみると、敗北感を表しているという。『古事記』に登場する因幡の白兎のことが思い出された。白兎は海を渡る手段がなく、ワニザメの数を数えるといって、ワニザメをだまして、その背中伝いに海を渡ったために毛皮をはがれてしまった。白兎は気の毒ではあるけれど、因果応報という部分が多少はある。一方私は、誰のこともだましてはいないのだけれど。
参っていても仕方ないと、翌日お気に入りのお店でランチしたが、食欲がわかず、味がしない。無理やり食べ物を口に詰め込むという感じであった。
金曜日、ふと心配になり調べると、今回の出来事とは別の災いが既に起こっていたことに気がついた。今回の出来事の前哨戦といってもよいかもしれない。こちらはすぐに手を打った。
ニつの災難がふりかかった上、これからも災難は続くかもしれない。神経の図太い私には珍しく、金曜日は心配であまりよく眠れなかった。とはいえ、動転しているだけでは仕方がないので、ネットで検索して、どのような対策を取ればいいかを探り、できることを少しずつやることにした。
相方からは、一人で知恵を絞るのではなく、専門家に相談することを勧められた。自分の備忘録の意味合いと、相談された側のわかりやすさを考えて、月曜日に、今回起こった出来事を記憶している限りでまとめ、自分でやった対策、これからしようと思っている対策を文章化した。
相談先は一から探すとなると割と面倒で、月曜日に電話してみると、私のようなケースは扱っていないと言われたりもした。相方は一度、職場のサービスを利用して、専門家に相談したことがあると言う。けれど、予約が取れるのは1ヶ月ぐらい先かもしれないと言われた。そこで検索してみると、直近の水曜日と木曜日に空きがあった。最初は水曜日に予約を入れたが、この日は休むと職場に迷惑がかかることがわかったので、木曜日に予約を取り直した。
火曜日、住んでいる自治体のホームページを見たら、週に2回、専門家の相談が受けられるという。灯台もと暗しである。火曜日は相談が可能な曜日で、電話をかけてみたら空きがあるという。急きょ、休暇を取り、相談に行った。私が既に対策したり、これからしようとしていること以上に、よい知恵は得られなかったけれど、ひとまず相談したことでよしとしようと思う。
木曜日、職場のサービスを利用して、専門家に相談に行った。やはり、今のところ打てる手は、私がない知恵を絞ってやったこと以外にはないらしい。
ワニザメに毛をはがれた因幡の白兎は、大国主命(おおくにぬしのみこと)の兄弟に「海塩を浴び、山の頂で、強い風と日光にあたって、横になっているとよい」と教えられ、その通りにしたが、海塩が乾くにつれ、体中の皮がことごとく裂けてきて、痛みに苦しんで泣く。すると、大国主命が現れ、傷を癒す方法を教えてくれる。
現時点では、傷んだ背中に塩を塗るようなことが起きないよう、祈るしかないし、また何か起きたら対症療法的に対応して行くしかない。
現時点でやれることはひと通りやったからか、お腹が空くという感覚が戻って来た。睡眠の方は、精神的な疲れもあっていくらでも寝られる感じだ。
因幡の白兎を心配してくださったnoterの方々、みなさまは大国主命のような存在です。ありがとうございました。