沸き立つ歓声 魂の応戦 そこが2人の集大成


ザ、マッチ
"それはk-1とRISE、決して交わらないチームが、ある2人の想いに動かされて開催された伝説的なキックボクシングの試合"

東京ドームの一番安い2階スタンドからの席から、リングをみた瞬間に"遠いな"と不安に思った。けど、歴史に残る試合を生で観れる感動の方が大きく、早く試合をみたいなと興奮を抑えきれなかった。

試合が14:00から始まり、天心vs武尊まで時間がかなりあったが、各選手の煽り演習や登場シーン、試合で徐々に会場のボルテージも高まり、
19:00を超えた頃には東京ドーム6万人の観客席は満席になっていた。
メインイベントが近づくにつれて、至る所で"楽しみだ"、"どっちが勝つかな"“武尊かな"、"天心かな"と多くの人がヒソヒソと話す一方で"これが最後なのか"とついに決着がついてしまう2人の関係に黄昏ていた人も少なくなかった。

20:00、メインイベントが遂に始まる!

みんなが思った瞬間、会場の雰囲気は糸を張ったかの様なピンとした緊張感に包まれ、彼らの煽りpvが流れた。
そこで初めて、6年の間の、彼らの想い、歴史、苦悩を詰めたpvを観ているだけで目頭が熱くなった。そして、誰もよそ見をせず、スクリーンに携帯をむけているところに、注目度の高さを伺えた。

そして、彼らがリングに立ち、セコンドがはけ、コングがなり、リングの中央で違えた瞬間、泡が弾ける炭酸の様な歓声が、彼らの一挙一足に上がった。僕が遠いなと思っていたリングもすぐ目の前にあるかの様にくっくりと姿が見え、声を枯らして応援をしていた。

2人の結果が決まり、敗者はしわくちゃの顔で抑えきれない涙をながし、体を震えさせながら、リングから退場していった、一方で、勝者は拍手喝采を受け、喜び、笑顔で涙が溢れ、マイクパフォースをする。対照的で、2人が6年間この試合にどのくらいの思いをかけていたのかそれを強く感じた試合だった。

ありがとう 天心 武尊

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