「毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集」がとても素敵だったので、お題にして一首評の練習をしていきたいと思います。
まず、一首評とは。
詳しい書き方も同様にこちらの記事を参考にしていきます。
なんとなく一首評のイメージが掴めたところで、実際に評をしていこうと思います。短歌集から心に残った19首を選んでみました。ページ数も記載しておきますのでぜひ短歌集を手に取って探してみてください。
私は主観的になりやすいので、「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうした」の5W1Hに気をつけながら一首評を書いていこうと思います。
p.9「もう愛や夢を茶化して笑うほど弱くはないし子供でもない」
p.26「振り上げた握りこぶしはグーのまま振り上げておけ相手はパーだ」
p.35「無駄だろう?意味ないだろう?馬鹿だろう?今さらだろう?でもやるんだよ!」
p.72「寝返りをうつたび右の鼻水は左へ(世界の平和のように)」
p.91「笑わない母を見舞いに行くための終バスを待つ兄と妹」
p.111「強姦をする側にいて立っている自分をいかに否定しようか」
p.167「イヤホンは耳をふさいで考えが生まれることを防ぐ避妊具」
p.170「無駄だからやらないんだね 無駄のない人生なんて必要あるの」
p.206「被害者が四人ゐる家 加害者は一人もゐないやうな気もする」
p.214「悪いのは男だけだと本当に信じてるなら 続ければよい」
以上10首を評してみました。練習ですので温かい目で見守っていただければと思います。
次回は残り9首を評していきたいと思います。てはまた次回お会いしましょう。