降水確率0%の通り雨2《君の雷鳴 僕の過敏性体質》7
「君のことは何と呼べばいい?」
あいすが尋ねる。
「門脇だ」
「だから、名前」
「名をかどわき、という」
「そ、了解。じゃ、僕たちの仕事について、大体のことは聞いたけど、君にも確認したい」
「たけるの子守」
「おい」
「それは、わかってる。僕たちを呼んだ本当の理由。君なら知っているんだろう?」
「聡いね。そう、表向きは皇子の、たけるの遊び相手。実際はたけるが襲われた際の身代わり、人身御供」
「ま、そんなとこだろうね。僕らが狂言で言ってたことが、真実だったてことだ」
「あいす!