他愛もない日記なので
■クリニックの日
やっとの思いで夕方に予約が取れたんです。
そんなに混んでるのかと思いながら、電車を乗り継いで上野まで行きました。
着いたら患者はたった2人だけだった。
え?
私は直ぐに呼ばれて問診した。
処方箋を渡されて、薬局に向かった。
待っている患者は誰も居ない。
私だけ。
拍子抜けしながら薬の説明を受け、そそくさと帰途についた。
東京駅で乗り換えだ。
上野からは山手線だが、今日はいつも違う改札口から入り階段を登りホームに着く。
程なくして電車が来て空いている座席に座る。
このとき大切なのが弱冷車じゃないこと。これだけは拘っている。理由は言わずもがな。
東京駅に着いて目の前に位置するホーム階段を降りて…あ、ここで少し小話を入れたいのだが。
最近、大きな駅では歩行者が右側通行だったりする。渋谷駅がそうだ。通行人は右側を歩かねばならないのだ。初めそれを知らなかった私は、堂々と左側を歩いていたのだよ。しかしどうも人々がいつもと違ってやけに冷やかだし、道も敢えて譲らないようにすら思えた。私は日本もいよいよ思い遣りすら無くなったのかと感嘆していたが、余りにもそういった冷やかな人が多いから、これは幾らなんでもおかしいぞ!と思ったのだ。そして地面を見ると、何と!文字が逆さまにペイントしてあるではないか。それどころか方向を示す矢印ペイントまでもが逆さまだった。
これは!
と思い、立ち止まって辺りを見回すと。
書いてあるではないか、此処は右側通行ですと。更に放送までもが右側通行にご協力ください…とまで。
その日は痛烈な経験をして帰宅したのだった。そして更に妹にその事を言ったら、そうだよ知らなかったの?新宿もたぶんそうだよ…と。
私は愕然としたのだった。と言うことで右側通行の経験はしっかりと私の脳に焼印を残したのだった。
だから、話は東京駅に戻るが、山手線を下車してホーム階段を降りるのは左側通行!
そして駅構内は左側通行!
何処行っても左側通行なのだ。
ええ!驚愕した。
何故だ?
何故にそんなに中高年の私を、そんなトラップにかけるんだ?
止めて欲しい、誰かは知らぬが。
そんなくだらないトラップがこの先の人生で必要だとも思えない。
右側通行でも左側通行でも私はどちらでもいい。
どちらか一方にして欲しいのだよ。
そんな事をくよくよと考えながら中央線のホームに立ったのだった。
いつものように各停に座って乗るためにホームの端の方へ行ってラインの内側の一番前に立った。
がしかし、まだこの妙なトラップは終わっていなかったのだ。
中央線快速電車が1番線に参ります♪危険ですから黄色い線の内側でお待ち下さい♪とアナウンスが流れた。
いつもの放送だ。
そして慌ただしくオレンジ色の電車がホームに入って来て速度を緩めている。
ふむふむ、これもいつもの光景だ。
電車はゆっくりした速度で、私の前を通り過ぎて停車した…。
ええ〜!
なんで〜!
ちょっと待ってよ、何でそうなるわけ?
電車は、10両編成だったのだ。
そう言われてみると、電光掲示板に何両編成とか時々あるのをいつも気にせず見ていたっけなと思った。
私は座る為にわざわざ一本先に見送ったのだから、ここで更にもう一本見送る訳には断じてならぬのだよ。
電車のドアは当然一つか二つズレて止まっているのだが、行儀悪く私はズルズルとずれ込みダッシュで椅子に座ったのだった。
非常に情けない事をしてしまった。子供地味ているし、迷惑もかかったろうし、それに私が若い頃から成りたくないオジサンの行動ランキングに見事に入っていることを、今やってしまったのだ。
物凄い自己嫌悪に陥った。神様ゴメンナサイ。そして乗客の皆さんゴメンナサイと心のなかで念じたのだった。
皆さんに問いたい。
こういった失敗談とか、ありますよね?
何ていうか、その過ぎてしまった時間を巻き戻して、もう一度正しい形でやり直したいみたいな…。
ああ…それなんてすよ、いまの私は。
Amen✨️