「頭のよい子が育つ家のしかけ」を読んで
2024.7.6.
#45
教育評論家で音声プラットフォーム「Voicy」の人気パーソナリティでもある石田勝紀氏の最新刊。
とてもわかりやすいし、すぐにできる取り組みが盛りだくさんだった。
「頭がよい=学力」ではないことがとても共感できる。
頭のよい=その子の特性に合った能力や適性を発揮している子
その子に合った環境づくり
・やらせたいことは楽に動ける動線
・やらせたくないことは面倒な動線
→子どもを観察したり、いろいろ試したりすることが大事!
Voicyでも「指示、命令、脅迫、説得は無意味」という話があった気がする。
子どもがどうすれば動いてくれるのか、子どもの気持ちで考えることをずっと言っている。
大人は言って子どもを従わせるのではなく、子どもが自然体で楽しくやりたくなる(やりたくなくなる)動線を考えること。
これは家の環境だけではなく学校現場でも活用できる。
自分で水を飲みたくなるような仕組みづくりが大切だということだ。
リビングをファイブスターホテルのラウンジへ
「リビングルームは居心地のよさを大切にする」
居心地のよい場所は、ずっと滞在していたいと思うし、リラックスできる。
そもそも家は、休息の場である。
家でゆったりリラックスできるから、学校や職場、外では頑張ることができる。
リビングがファイブスターホテルのラウンジになることで
・親子間のコミュニケーションが増える
・親の心が落ち着く=子どもに感情的にならない
のメリットがある。
ファイブスターホテルのラウンジとは?
観葉植物を置く
心地よいBGMをかける
アロマやお香をたく
照明を暖色系に変える
座り心地のよい椅子を用意する
このような五感を刺激する空間演出をする。
これも実験してみて心が落ち着く環境を整える。
勉強が苦手な子の共通点
「挨拶・時間管理・整理整頓」が苦手
挨拶…積極的な行動、コミュニケーション能力につながる
時間管理…自己管理能力、計画性につながる
整理整頓…情報整理、思考の分類・分析力につながる
勉強だけではダメ。生活力、人間力も大事だということ。
時間を守ることが苦手な子に対しては、
「歯磨きだけは必ずこの時間にしよう」
整理整頓が苦手な子に対しては、
「机の上だけおもちゃ箱に入れて」
このように限定的で簡単な行動からできるようにハードルをうんと下げて、取り組みやすくする。
できたことが自信となり、他にもやってみようとモチベーションが上がる。
親も一緒に成長する
親が楽しそうにしていると、子どもも興味をもつ
親が嫌々やっていると、子どもは絶対にそうならないようにしようとする
「子どもは親の言うようにならない。親のようになる。」
この言葉を言っていたのは、これもVoicyパーソナリティの大河内薫氏だ。
そうだよなあ。「子どもは親の背中を見て育つ」って言うもんなあ。
まとめ
やらせたいことは楽に動ける動線やらせたくないことは面倒な動線
リビングルームをファイブスターホテルのラウンジのような居心地のよさにすること
「挨拶・時間管理・整理整頓」の3つの生活習慣から整えること
「子どもは親のようになる」
我が子は未就学児なので、これで勉強ができるようになったなどの実体験はない。
でも、今のうちから無理のない範囲で、意識していこうと思う。
居心地のよい空間づくりや、勉強を楽しそうにすることは、単純に自分の人生が充実することにもつながる。
今回は、自分が取り組みたいと思うことを紹介したが、他にもたくさんのアイデアが紹介されている。
人によって琴線にふれるところが違うのも読書の面白さだと思う。
きっと読んだ人なりの家庭で実践したいことが違うと思うので、興味がある方はぜひ読んでほしい。
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